ダイヤトーンのサウンドに惚れ込んだ西田さんがサウンドステーション オートステーション K2にオーダーして作り上げたのがこのレヴォーグ。スピード感満点のサウンドを体感できるシステムを投入。大量のユニットを詰め込んだラゲッジフロア下は圧巻だ。
大型アンプ×2台などの大量にユニットを
フロア下に詰め込んだインストールが見事
ベテランオーナーらしいこだわり満点のシステムを組んでいるレヴォーグ、ラゲッジにはパワーアンプやプロセッサー、さらにはレギュレーターなどを搭載する。ただし大量のユニット群を納めつつ、普段使いできる仕様にこだわったのもオーナーである西田さんの望みのひとつだった。
ダイヤトーンのスピーカー群に惚れ込んだ西田さん。現在フロントスピーカーとして使用しているDS-SA1000のパフォーマンスをフルに引き出すためにチョイスしたパワーアンプはブラックスのGX2400だった。このパワーアンプをラゲッジにスマートに納めるのもインストール上の大きなテーマにひとつになっている。
実際にインストールされたラゲッジを見ると、大量のユニットが詰め込まれた様子を感じさせない仕上がりだ。その理由はフロア下のスペアタイヤスペースに積層構造のオーディオラックを組み、パワーアンプなどを巧みに納めている作り込みにあった。デッドスペースを作ること無く、深さのあるフロア下のスペース上手に使い切る構造としたこの作り込みは見事だ。
フロアのカバーを外すとトップ面には2台のGX2400が現れ、存在感も満点。前方にはフロア上に設置したウーファーボックスを備える構造で、カバーしてしまえば荷物も載せられる広いラゲッジスペースを確保できるのもオーナーの望み通り。
ブラックスのパワーアンプ×2台を見せつける
オーディオラックのレイアウトも美しく決まる
フロント3ウェイ+サブウーファーのシステムをドライブするのはブラックスのパワーアンプであるGX2400×2台。ラゲッジルームのオーディオラックの上段にインストールされ、カバーを開けると存在感たっぷりにアピールするユニットだ。スペアタイヤスペースをうまく利用したラックに、縦置きされる2台のパワーアンプ。大型のボディながら、ピタリとラゲッジのフロア下に納めるスタイルも美しい。オーナーが心酔するダイヤトーンのスピーカー群を、スピード感&キレ良くドライブするには最適なパワーアンプだと感じて導入した渾身のパワーアンプだ。カバーを開けた際のラゲッジデザインの象徴となるインパクト満点のユニットだ。
さらにラゲッジフロア前方にはブラックスDSPをインストールする。3ウェイ+サブウーファーのスピーカーシステムのコントロールはもちろん、ウォークマンからのUSB入力の接続、さらにはハイレゾメディアプレイヤーであるオーディオテクニカのAT-HRP5やAmazon Fire TV Stickの入力までを一手に集めてコントロール。多彩なメディアの調整&コントローラーとしての役目を担うDSPとした。
ラゲッジ前方にはサブウーファーを設置
スピード感重視でダイヤトーンをチョイス
ラゲッジには前後2枚に分かれて設置されるフロアパネルがあるが、もちろんパネルを閉じれば通常のラゲッジとして利用できるフラットなスペースができ上がる。さらに前方のパネルを閉じた上に設置されるのがサブウーファーのエンクロージャーだ。ユニットにはダイヤトーンのSW-G50をチョイスし、ダイヤトーンのフロントスピーカー群とスピード感を合わせた低音を鳴らし切る。
音に対する感度の高いベテランオーナーである西田さんが、オートステーションK2とタッグを組んで作り上げたこのレヴォーグ。「解像度が高くスピード感があるサウンド」を追求し続けている、現在進行形のスタイルがこのクルマだ。ユニットひとつひとつのチョイスにも徹底してこだわった上でシステムを構築。さらに多彩なAVソースを車内でフルに使いこなせる複雑なシステムを構築したのも独特。ハイファイオーディのみならず、映像系の楽しみも含めてエンタメ機能満載のクルマに仕上がった。
後編ではダイヤトーンのスピーカーにこだわったフロントステージを紹介していく。オーディオ&映像を楽しめるエンタメ要素満点のクルマが同時に超高音質である理由を順を追って解説していく。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
《text:土田康弘》