カングーならではの収納スペースである床下収納を有効活用してパワーアンプなどを収めた朝田さんの愛車。静岡県のレジェーラが純正イメージを崩すことなくレベルの高いインストールを施した。サウンド&デザイン面でオーナーお気に入りの仕上がりとなった。
パワーアンプやプロセッサーを
カングー特有の床下収納にインストール
ルノー・カングーのイメージを崩すことなく、高音質なオーディオシステムを組むことを目指したこのクルマ。フロントスピーカーには前編でお伝えしたとおり、フォーカルのFLAX EVOシリーズのPS165FSEをチョイス。そのスピーカー群をドライブするパワーアンプにはビーウィズのセカンドブランドであるPLUG&PLAYからリリースされている2チャンネルパワーアンプのPOWERをチョイス。フロント&リアの各スピーカーをドライブするため、2台のPOWERを用意し、クオリティの高い増幅を可能にしている。
インストール面で注目なのは小型アンプであるPLUG&PLAY POWERをリアシートの足もと収納スペースに納めた点。カングーは後席の足もとに床下収納が備えられているのが特徴。ちょっとした小物なら入るスペースに写真のように2台のPOWERをビルトインしてしまった。小型アンプならではの取り付け方法とも言えるだろう。
さらにもう片方の床下収納にはヘリックスのプロセッサーであるDSP PROをビルトイン。こちらも収納スペースに無理なく納めるインストールで、フタを閉めてしまえばまったくノーマルと同じ後部座席周辺になるのもオーナーの望んだところ。カングーならではの取り付けスタイルが決まった例と言えるだろう。
サイバーナビによる通信環境を使って
多彩な映像&ストリーミングを車内利用
音楽ソースとして用いるのはカロッツェリアのサイバーナビ・AVIC-CL911-DC。ネットワークスティックを備え、通信を利用できる最新のナビは、車内のWi-Fi環境を整えるのにも役立つエンタメ性能が魅力のモデルだ。常時接続可能な通信を備えているのでamazonのFire TV Stickを利用することも可能で、サイバーナビのHDMI入力に接続することで、多彩なコンテンツをナビ画面で利用できるようになるのも魅力。オーナーもそんな車内のエンタメ性に注目してこのサイバーナビを導入したのだった。
さらにオーディオソースとしてDAPも搭載。こちらには音質面でも定評のあるウォークマンのNW-WM1Aをチョイス。ハイクオリティなオーディオソースを収録して、車内で高音質再生を楽しむにもぴったり。普段使いから車内のオーディオ環境のグレードアップにまで使い回せるのも高音質DAPのメリットだ。
ラゲッジのインテリアパネルをワンオフ
内装カスタムをトータルで仕上げた処理が光る
プロセッサーに用いるのは先にも紹介した通りヘリックスのDSP PRO。すでに定評のあるこのプロセッサーが多くのユーザーに高い評価を受けるのは皆さんもご存じの通り。同車のシステムでは2台のパワーアンプをコントロールし、システム全体をまとめ上げる役割を果たしている。操作部にはダイレクターを投入。ダッシュパネルの一部を加工してビルトイン取り付けする加工を施し、インテリアを邪魔すること無くインストール。同時に使い勝手の良いポジションを確保した。
さらにカスタム面で見どころとなったのはラゲッジのフィニッシュ。フロアパネルやバックドアの内張り部分に木目調のボードをワンオフで設置。ナチュラル志向のカングーのイメージを踏襲したカスタム処理で、ラゲッジを開けたときのおしゃれ感も数段アップ。パワーアンプ&プロセッサーを後席足もとの床下収納に納めたことでラゲッジスペース全面を積載用に使えるのもオーナーのお気に入り。オーディオ以外の内装カスタムにもさりげなく力を入れている。
これまでのクルマにもこだわりのオーディオインストールを施してきたオーナーの朝田さん。今回のカングーはインテリアデザインやクルマのイメージにフィットするオーディオをテーマに、取り付けからサウンドまでを厳選。お気に入りのシステムを投入することで心地良い空間を演出した。クリアで伸びのあるサウンドが気に入っているこのクルマで、ストレスフリーなドライブを楽しんでいる。
《text:土田康弘》