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“埋め込み型”なら積載性をキープ可能! サウンドユニットの「セッティング法」を大研究! 第3章「サブウーファー編」その14の3

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「埋め込み型」の「サブウーファーボックス」が採用されたオーディオカーの一例(製作ショップ:レジェーラ<静岡県>)。全 4 枚写真をすべて見る

当コーナーでは毎回、カーオーディオユニットの取り付け作業においての決まりごと等を1つ1つ紐解きながら、カーオーディオの奥深さを明らかにしようと試みている。今回は、“埋め込み型”の「サブウーファーボックス」について解説していく。

さて、これまで説明してきたように、「サブウーファーユニット」が裸の状態で売られている「単体サブウーファー」が使われる場合には、それを鳴らすためのボックスがワンオフされることが多い。そうすることで、好みのサウンドを奏でられるボックスを用意できるからだ。スピーカーはどんな箱に取り付けるかでも鳴り方が変わる。カーオーディオでは、創意工夫を発揮してサウンドを作り上げていくことも積極的に楽しまれる傾向が強い。ゆえに「低音強化」においてもボックスは敢えてワンオフ製作され、鳴り方が自己プロデュースされているというわけだ。

で、これまで説明してきたとおりそのボックスには構造的なタイプ違いがいくつかあるのだが、それとは別に様式的なタイプ違いも存在している。1つが「箱載せ型」で、もう1つが「埋め込み型」だ。

前者は普通のボックスで、その名のとおりトランクのフロアにポンと置くようにして取り付けられるもののことを指す。対して後者は、トランクフロアやトランクのサイドウォールに埋め込んで取り付けられることとなる。

ちなみにトランクフロアに埋め込まれる場合には、スペアタイヤスペースや小物入れスペースが活用される。ただし、「サブウーファーボックス」はある程度の容量が必要となるので、スペースを有効活用すべくボックスは「変形ボックス」とされることが多い。つまり空きスペースの凹凸に追従させるようにしてボックスを作り、最大限の容量を確保しようとするわけだ。

なお変形ボックスの作り方はさまざまあるが、実行されることが多いのは次のいずれかだ。まず1つ目は、2つか3つくらいのボックスを組み合わせるやり方で、もう1つはスペースに樹脂を流し込んで成形するやり方だ。

この2つを比べたとき、ボックスの容量を稼ぎやすいのは樹脂にて成形する方法の方だ。しかし超変形ボックスとなるので、容量計算は難しくなる。

また、どちらのやり方が採用されるにせよ、高さをフロア面にぴたりと合わせるところも難しいポイントの1つとなる。

そうしてボックスを作り上げたら、フロア面をきれいに仕上げて完成となる。次回は仕上げ方について説明していく。お楽しみに。


《text:太田祥三》

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