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低音を鳴らすにはD級アンプが有利!? サウンドユニットの「セッティング法」を大研究! 第3章「サブウーファー編」その13

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「サブウーファー専用モノラルパワーアンプ」の一例(モレル・MPS 1.550)。全 3 枚写真をすべて見る

カーオーディオ製品の取り付け作業には、守るべきセオリーや注意点がさまざまある。当連載では、それらセオリーや注意点の1つ1つを掘り下げながら、カーオーディオならではの面白さや奥深さを明らかにしようと試みている。

今回は、「サブウーファー」をドライブするための「外部パワーアンプ」の選び方について解説する。

さて、「サブウーファー」を鳴らすための「外部パワーアンプ」の選択肢は、おおまかに分けて3つある。まず1つ目は、「サブウーファー専用モノラルパワーアンプ」だ。「サブウーファー」を鳴らすには大きなパワーが必要となる。振動板を動かす力と止める力、この両方が備わっているモデルを組み合わせると、レスポンスの良い低音を奏でやすくなる。

その点「サブウーファー専用モノラルパワーアンプ」は総じて、そこのところにこだわって作らている。パワーをかけてしっかり鳴らしたいと思ったときには「サブウーファー専用モノラルパワーアンプ」が向いている。

2つ目の選択肢は、「フロントスピーカーを鳴らしているものと同一のモデル」だ。例えば4chモデルを用意して、それにてフロントスピーカーと「サブウーファー」の両方を鳴らすと「パワーアンプ」は1台で済むのでシステムを効率的に構築できる。

またはハイエンドシステムでは、以下のようにシステムが組まれることも多い。同一の2chモデルを3台用意してフロント2ウェイ+「サブウーファー」をマルチドライブする。このようにすべてのスピーカーを同じモデルで鳴らすと、全体的なサウンドの統一感が取りやすくなる。

ただし例で挙げたいずれの場合も、「ブリッジ接続」に対応したモデルを選んだ方が良い。「ブリッジ接続」が可能だと、より大きなパワーをかけられる。

そして3つ目の選択肢は、「D級フルレンジ2chモデル」だ。昨今、小型で高音質、かつリーズナブルなD級フルレンジパワーアンプが増えている。そういったモデルで「ブリッジ接続」が可能であれば、案外「サブウーファー」と組み合わせたときの相性が良い。というのも「D級パワーアンプ」は得てして、振動板を止める力が強い。それでいて小型なのでインストールスペースを取りにくい。またフルレンジタイプなので、後にリアスピーカー用の「パワーアンプ」として使用する等、使い回しも効きやすい。

どのような「パワーアンプ」を組み合わせるかでも「サブウーファー」の鳴り方は変化する。システムの方向性、欲しいサウンド、そして予算を鑑みてマイベストを楽しみながら選び出そう。

今回は以上だ。次回は、埋め込み型の「サブウーファーボックス」について解説していく。お楽しみに。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《text:太田祥三》

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