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連載「カーオーディオユニットの選び方」詳細解説! Part3「サブウーファー編」 その3「ユニットサブウーファーについて」

カーオーディオ特集記事

ユニットサブウーファーの一例(モレル・ウルティモSC)。全 3 枚写真をすべて見る

カーオーディオでは、製品選定も楽しみどころの1つとなる。当連載では、そこのところを一層楽しんでいただくための情報を多角的に公開している。現在は「サブウーファー」の選び方について解説している。今回からは「ユニットサブウーファー」の選び方を説明していく。

理想の低音を得るためには、「ユニットサブウーファー」選びは超重要!

最初に、「ユニットサブウーファー」とは何なのかを簡単におさらいしておこう。これは、スピーカーユニットが単体で売られているタイプのサブウーファーのことを指す。なのでこれを用いて低音再生を行おうとする際には、パワーアンプとサブウーファーボックスとをそれぞれ別途用意する必要があり、導入のハードルは低くはない。しかしだからこそ、「どんな低音を鳴らすか」というところを総合的に自らプロデュースできる。ここのところが、「ユニットサブウーファー」を使う醍醐味だ。

で、どんな低音を鳴らせるかは、どんなパワーアンプを選ぶか、そしてどのようなボックスを用いるかでも変わってくるのだが、当然ながら最大のキモとなるのは、どんな「ユニットサブウーファー」を使うか、だ。

では、「ユニットサブウーファー」はどのようにして選べば良いのかを説明していこうと思うのだが、最初に、ブランドごとでの「ユニットサブウーファー」のラインナップの状況から紹介していく。

というのも「ユニットサブウーファー」の品揃えは、ブランドごとで大きく異なる。まず国産ブランドは、「ユニットサブウーファーは少数精鋭的に数を絞っている場合が多い。例えばダイヤトーンは1機種のみの用意にとどまり、パワードサブウーファーを豊富にラインナップしているカロッツェリアも、「ユニットサブウーファー」は2機種を用意しているだけだ。ビーウィズも、各ラインに1機種ずつを擁しているにすぎない。

対して北米のカーオーディオブランドの多くは、「ユニットサブウーファー」を大量にラインナップしている。各ラインごとで、サイズ違いや磁気回路のタイプ違いをさまざま用意し、さらには薄型タイプ等の特殊なシリーズを別途展開する場合も多い。

一方、欧州ブランドは日本ブランドよりは多くを用意しているものの、北米ブランドほど豊富に持っているところは少ない。各ラインごとで1機種ないし2、3機種、というパターンが多めだ。

ユニットサブウーファーの一例(ダイヤトーン・SW-G50)。

チョイスの最初の分岐点は、「口径」!

というわけなので、豊富な選択肢の中から選びたいと思ったときには、海外ブランドの製品にも目を向けよう。海外ブランドは、エントリーモデルからハイエンド機までグレード展開も幅広いので、予算に応じたモデルを選びやすい。対して国産ブランドの各製品は、ミドルからハイグレードに位置するモデルが多い。高性能なモデルに狙いを定める場合には特に、国産モデルにも注目しよう。

さて、国産・海外を問わず、多くの選択肢の中から候補を絞り込んでいく方法を解説していこう。最初に考えるべきは、「口径」だ。ちなみにダイヤトーンとカロッツェリアは25cmモデルしか用意していないのだが、スタンダードな「口径」はズバリ、この25cmタイプだ。なぜにこれがスタンダードなのかというと、「フロントスピーカーとのサイズ的なバランスが良好だから」だ。国産ブランドのフロントスピーカーは17cm口径である場合が多く、それとのバランスがもっとも良いのが25cmモデルなのだ。

しかし、切れ味の良い重低音を得たいと思ったら20cmモデルも候補に成り得る。25cmモデルと比べるとローエンドまでの伸びは不足しがちにはなるものの、振動板が小さくなる分スピーディに動きやすい。結果、タイトで切れ味の良い低音が出しやすくなる。

一方30cmモデルやそれ以上に大きな振動板を持つモデルでは、ローエンドまで伸びる重たい低音を出しやすくなる。そこのところを重視するなら、口径の大きなモデルに注目しよう。

ただ、口径が大きくなればなるほどサブウーファーボックスも大型化してくる。なので、取り付け上の都合も鑑みる必要がある。トランクの積載性をできるだけ削りたくないと考える場合には、口径が大きすぎるモデルは避けた方が無難だ。

ユニットサブウーファーの一例(カロッツェリア・TS-W1000RS)。

選択時に考慮すべきは、「鳴り方」!

ところで、フロントスピーカー選びをする際には試聴が重要となるのだが、サブウーファーは試聴しても音質性能は分かりづらい。というのも、音色的な差が出にくいからだ。なぜなら音色は「倍音」の響き方で変わってくるのだが、サブウーファーが担当する帯域には「倍音」はわずかしか含まれない。そうである理由は以下のとおりだ。「倍音」は「基音」に対して整数倍の周波数の音なのだが、音階を奏でる楽器の中でもっとも低い音を出す楽器の1つである4弦ベースは、その最低音は約40Hzだ。となるとその「2倍音」は約80Hzで、結果、サブウーファーの担当域の設定の仕方によってはその音すらも担当外となる。

では、選ぶ際には何を基準に考えれば良いのかというと、答は「鳴り方」だ。サブウーファーは「鳴り方」で分類すると、ざっくり以下の3タイプに分類できる。1つは「レスポンスの速い鳴り方をするタイプ」で、これはつまりパワーアンプからの入力信号に素早く反応できるタイプだ。なおこのような鳴り方をするサブウーファーでは、サウンドがフロントスピーカーのそれと繋がりやすい。そして高級なモデルほどこのようなタイプである場合が多くなる。

2つ目は「柔らかく伸びやかな鳴り方をするタイプ」だ。こういったタイプであると、ローエンドまで伸びてかつゆったりとした低音を鳴らせる。そして3つ目は、「タイトな鳴り方をするタイプ」だ。締まり感のあるパンチの効いたサウンドを鳴らせるサブウーファーがこれにあたる。

なお、各機がどのようなタイプなのかは、カーオーディオ・プロショップに訊ねてみよう。プロなら経験上、どのメーカーの製品がどのような鳴り方をするのか大体把握しているはずだ。よく聴く音楽に合う鳴り方のする「ユニットサブウーファー」がどれなのかを推薦してもらい、予算も鑑みながら選定しよう。

今回は以上だ。次回以降も「ユニットサブウーファー」の選び方に関する説明を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《text:太田祥三》

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