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【StP】アコースティックマテリアルブランド『StP』のスゴさの秘密に探る! #4: StPの実力を検証! 車内の静音化にトライ!

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StPのスゴサの秘密を、StP社セールス & テクニカルディレクターのアンドリュー・シュチコフ氏への独占インタビューなどで探ってきた当企画。

最終回の今回は、実力を再確認すべく装着実験を行ってきたので、その模様をお届けしたい。

今回のテストは「車内の静音化」というテーマに絞って行った。具体的には、「ボンネットの静音」と「フロアの静音」だ。

ところで、ボンネットを静音化しようという試みは、ここにきてにわかに注目を集め始めている。これはまさに、シュチコフ氏が今回の来日にあたって強く推奨したことがきっかけと言っていい。


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StPの実力を検証!車内の静音化にトライ!#1">

StPの実力を検証!車内の静音化にトライ!#2">

さて、その施工方法からご紹介していこう。まずは純正の熱遮断パネルを取り外す。ちなみに、この施工を行えるのは、純正で熱遮断パネルが装着してあるクルマのみ、と考えたほうが良さそうだ。施工時の脱脂が不十分だったり、貼付けが甘かったりすると剥がれて脱落する可能性もゼロではない。純正の熱遮断パネルが装着されていれば万が一の時も脱落することはない。

まずは装着面の脱脂をしたのち、STP GOLDを貼っていく。鉄板の薄い個所に施工した。ところで、STP GOLDの表面には菱形のスジが入っているのだが、装着の最にはこのスジを消してしまうほどゴシゴシと圧着してはいけない。スジは強度を高めるために入れられているものなので、これを消してしまったら、せっかくの効果が減少してしまうことになる。

ところで、接着面はブチルでできているのだが、このブチルはかなりの良質素材であると推測できる。ブチルは手にくっついてしまいがちな素材だが、STP GOLDではそのようなことがほとんどなかった。

次に、STP SPL 04を重ねて貼った。なぜ2種類の素材を施工したかというと、それぞれに性能的な違いがあるから。GOLDは250Hz以下の低周波を遮断する効果があり、SPLは250Hz以上の中・高周波を遮断する効果がある。この2つを用いることで、エンジンの音を効果的に静音することができるのである。

施工後、熱遮断パネルを戻し、作業完了。公道を走ってみて、施工前との音の違いを比べてみた。

違いは明らか。施工したあとは、騒音が下からしか聞こえなくなった。施工前は全体的に騒音が回っている感じだったのだが、施工後は、正面方向から騒音が聞こえてくる感じがほとんどしなくなっていたのだ。

車内での会話もしやすくなった。逆に、風切り音が気になってきた。施工前は風切り音はエンジン音にマスキングされていたからだろう。

ずばり言おう。効果は絶大だ。


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StPの実力を検証!車内の静音化にトライ!#5">

次に、フロアにSTP VBTを敷いてみた。フロアマットで型を取り、フロアマットの下に挟み込むようにして敷いた。

これも効果あり。足元から聞こえてくる騒音が明らかに減少している。今回はシート下には施工してないので、体の真下からは騒音は聞こえてくる。なので、騒音自体の減り方は、先ほどのよりは少なめ。しかし、会話のしやすさは向上した印象だ。


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さて、最後はシートをはずし、シート下から足元にかけて、STP BOMBを施工してみた。STP BOMBは、ブチルとアスファルト系樹脂とアルミの3層構造が特長で、厚みがあり比重も高い。よって、制振効果も遮音効果も高い製品。ちなみに、BOMBは250Hz以下の低周波を抑える効果が高い製品だ。

公道を走行してみると、さらに車内が静かになったのがわかった。BOMBを施工する以前に他の素材を施工してあったので、騒音レベルとして体感上の減少率は低かったが、車内の騒音の質が、よりスッキリとした印象は顕著に感じ取れた。この理由は、BOMBが低周波に効いているからだろう。低い周波数のノイズが抑えられ、もわっとした音が減少したのである。事実、タイヤのパターンが路面を叩く、高めの周波数のノイズが目立って聞こえるようになった。これも、低周波のノイズが減少したことによるものだろう。

StPの効果は如実。性能の高さに疑う余地はなさそうだ。StPの日本上陸は、カーオーディオ・フリークにとってメリットあるニュースであったということを、改めて実感することができた。

《text:太田祥三》

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