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[音を良くするコツをプロが指南!]第25回 音の変わり幅&得られる感動がより大きいのは、「アンプDSP」の追加!

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『ゼプト』(北海道)にて製作されたオーディオカーの一例。全 4 枚写真をすべて見る

運転中には必ず音楽を聴いているというドライバーなら、その音楽を今よりもっと良い音で楽しみたいと思ったことが1度や2度はあるはずだ。当連載では、その実現方法を全国の有名「カーオーディオ・プロショップ」に訊き、紹介している。

今回は、北海道伊達市の実力店『ゼプト』の佐々木さんに話を訊いた。

◆ここにきて「スピーカー交換の一択」、という図式が変化!?

早速『ゼプト』の佐々木さんに、初めて来店したドライバーがどんなサウンドアップ法を選んでいるのかを訊ねると……。

「多いのはスピーカー交換ですが、ここにきてその比率が変わってきました。少し前までは9対1でスピーカー交換が人気でしたが、最近では7対3くらいになってきました。増えているのは、パワーアンプ内蔵DSPの追加です。

ちなみに、当店に初めて来られた方にはまずデモカーの音を聴いていただいています。そうすると皆さま愛車の音との違いに驚かれ、どうすればこのような音になるのかを質問されます。そのときには、DSPの効果が大きいことをご説明しています。

スピーカーを換えれば確かに“音色(ねいろ)”が良くなります。しかし“聴こえ方”は、DSPの方が大きな違いを生み出します」

◆「DSP」を使えば車室内の音響的な弊害に対処でき、ステレオ感が大幅に向上!

「というのも車室内環境には、ステレオ再生を楽しもうとする上での弊害となるポイントがいくつかあります。例えば、リスニングポジションが左右のどちらかに片寄ることもその1つです。ステレオの効果を得るには左右のスピーカーから等距離の場所に身を置く必要がありますが、車内ではその前提が成り立ちません。

でもDSPを使えば、すべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を擬似的に作り出せます。結果、ステレオの仕組みが正しく発揮され、音像が立体的に目前で展開するんです。

このようにDSPを用いると、スピーカーは純正のままでも聴こえ方がガラリと変わります。実際、DSPの追加から始められる方の方が音の変わりようにびっくりされますし、より大きな満足感を得られています。

なおパワーアンプ内蔵DSPはその名のとおりパワーアンプも一体化していますので、これを用いるだけでスピーカーの手前までのシステムをハイグレードなものへと変えられます。DSPの導入法としてもっともハードルが低いです」

◆「パワーアンプ内蔵DSP」の選択肢はますます拡大! ベストな1台をセレクト可能!

「また昨今パワーアンプ内蔵DSPはさまざまなブランドからいろいろなモデルがリリースされていますので、選択肢がますます広がりました。手軽なエントリー機から本格的なハイエンドモデルまでお好みに応じてベストな1台をお選びいただけます。

例えばシンプルなシステムを組めれば良いとのことでしたら、6万円台や7万円台でお薦めモデルがいくつかあります。一方、将来的にはフロント3ウェイ+サブウーファーといったハイエンドシステムに発展させたいとお思いでしたら、15万円台のモデルやそれ以上の機種がお薦めです。

ちなみに、スピーカーの方がリーズナブルなモデルのラインナップが豊富ですので、コストを抑えることを優先されるのであればスピーカー交換が良いと思います。

ところでDSPのことをご存知の方が増えてきました。このことも人気アップの要因の1つになっていると思います。認知は確実に広がっています。今後はさらに、これから始められる方が増えそうです。

お近くでしたらお気軽にお越しください。さまざまなご提案をさせていただきます。お待ちしています」

《text:太田祥三》

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