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サウンドチューニングが上手くなるには、“慣れる”のが一番![詳説 プロセッサー活用術]第4章「上達法解説編」その2

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「プロセッサー」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:ジパング<鳥取県>))。全 3 枚写真をすべて見る

カーオーディオシステムの最終的なサウンドクオリティを高めるためには、サウンドチューニング機能を使いこなせるか否かもキーとなる。当コーナーでは、その操作を自ら行おうとするときのコツをさまざま紹介してきた。現在は、上達法を総合的に解説している。

今回は、「経験が大事」であることについて説明していく。「サウンドチューニング」技術を磨くためには、「何をどう操作すると音がどのように変わるのか」、その経験則を積み重ねることが重要となる。手順や理論を頭で理解していても、経験則がないと良い音を作り難い。

なお、経験則を効率的に積み重ねていくコツがあるので紹介したい。主には2つある。まず1つ目は、「プロの設定に変更を加える」というものだ。「サウンドチューニング」は難易度が高く、ゼロから作り上げていくのは簡単ではない。なので、プロに設定してもらったデータをベースに、そこから変更を加えていくと経験則を積み上げやすい。

例えば「イコライザー」については、プロの設定を確認し大きく値が変更されているバンドがあればその値をフラットに戻したり逆の方向に大きく振ったりしてみよう。そうすると聴こえ方が大きく変わるはずだ。こうすることで、プロは何を考えてそこを大きく動かしたのかを垣間見られる。

「タイムアライメント」や「クロスオーバー」も、設定されている値を少しずつ変更し音がどう変わるかを確認してみよう。そうすと音が悪くなる方向に進むはずなので、どうするとどう悪くなるのかを感じ取れれば、どうすると良いのかも掴めてくる。

ただし「クロスオーバー」の中のツイーターの「カットオフ周波数」は下げ過ぎてはいけない。ツイーターは低い音の信号が入力されると破損する。なのでこれについては上げる方向で動かすに留めた方が無難だ。

そしてもう1つのコツは、「プリセットデータをベースに変更を加える」というものだ。「メインユニット」に搭載されている「イコライザー」については、「プリセットデータ」が設定されている場合が多い。そうであればその設定内容を「カスタム」のところに再現し、その設定の中で大きく動かしてあるバンドをフラットに戻したり逆方向に振ったりしてみよう。そうすることで「何をどう操作すると音がどのように変わるのか」、その傾向を掴みやすい。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回以降も「サウンドチューニング」の上達のための総合的なコツを解説していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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