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サウンドチューニングの達人になるには、“基準”を持つことが大事![詳説 プロセッサー活用術]第4章「上達法解説編」その1

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「プロセッサー」の一例(ロックフォードフォズゲート・DSR1)。全 1 枚写真をすべて見る

当コーナーではこれまで、「サウンドチューニング」を司る機器である「プロセッサー」に搭載されている機能の設定方法を説明してきたが、その最後として今回からは、「サウンドチューニング」の上達法を総合的に解説していく。

まず今回は、「“基準”を持つこと」の重要さについて説明したい。「サウンドチューニング」機能は好みの音に仕上げるためのものでもあるが、それ以上に「音源どおりのサウンドにするためのもの」という色彩が濃い。であるので、どんな音が正解なのかを自分の中で持っておく必要がある。それがあれば、「サウンドチューニング」の際にはその音に近づけていければ良いわけだ。

なので、自宅にホームオーディオシステムがあればそれにて再生される音を“基準”としても良いし、なじみの「カーオーディオ・プロショップ」に高性能なホームオーディオシステムが設置されていたら、その音を“基準”としても良い。または、「カーオーディオ・プロショップ」のデモカーのシステムを“基準システム”としても良い。

で、“基準”となるシステムを定めたら、それにて自分の好きな楽曲をじっくりと何度も聴き込もう。そしてそのサウンドを体に染み込ませておきたい。なお体に染み込ませる楽曲は、少ないよりは多い方が良い。“基準システム”が「カーオーディオ・プロショップ」の機材である場合には、そのシステムをいつも独占できるわけではないので曲数はある程度限定的にならざるを得ないが、それでも1曲よりは3曲、3曲よりは5曲というように多くを聴き込めるとベストだ。

そして“基準”となる各楽曲は、編成やサウンドタイプの異なる曲であった方が良い。似たようなサウンドの曲ばかりだと見落としてしまう部分も出がちだ。もちろん、自分が好きな曲であることがとても重要なのだが(その方が聴いていて楽しいし、ぐっとくるポイントも多いのでより特徴を掴みやすい)、その前提においてバラエティに富ませたい。

そしてそれぞれについて、帯域バランスや各楽器の立ち位置、さらには楽曲自体の感動力といった全体的な印象を感じ取りつつ、さらには細部の印象もこと細かに記憶しておこう。例えば、途中で響くトライアングルの音色がどんな感じなのかとか、ベースラインのグルーブ感や音色や量感はどうなのか等々、ポイントごとで具体的にイメージを掴んでおこう。

こうして“基準”となるサウンドを持てたら、「サウンドチューニング」時にそれら楽曲をかけ、“基準”どおりの音になるように調整していけばOKだ。

今回は以上だ。次回以降も「サウンドチューニング」の上達法を総合的に解説していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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