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「ch数違い」があるのはなぜ? システムアップのための、カーオーディオユニット“AtoZ”! lesson 06「外部パワーアンプ編」その2

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市販「4chパワーアンプ」の一例(フォーカル・FPX 4.800)。全 3 枚写真をすべて見る

カーオーディオシステムの性能を上げたいと思っているドライバー諸氏に向けて、サウンドユニットの情報を幅広く提供している当連載。前回からは「外部パワーアンプ」についての解説を開始した。今回は、「外部パワーアンプ」には「ch数違い」があることを説明していく。

さて、実をいうとカーオーディオにて使われる「外部パワーアンプ」には、「ch数違い」がさまざまある。

まず、ステレオ音源には右chと左chの信号が収録されているわけなので、それらを再生するには最低でも「2ch」が必要となる。なので、「外部パワーアンプ」の本来の基本形は「2chタイプ」だ。

しかしクルマには、前席用のスピーカーと後席用のスピーカーとが装着されている場合がほとんどだ。ゆえに実際のところの基本形は「4chパワーアンプ」だ。これを使えば、左右のフロントスピーカーと左右のリアスピーカーとを1台の「外部パワーアンプ」にて鳴らし切れる。

その一方で、「モノラル(1ch)パワーアンプ」もさまざま用意されている。なぜなら、サブウーファーを鳴らすには「モノラルタイプ」が好都合だからだ。というのもサブウーファーにて鳴らされる超低音は波長が長く、狭い車室内ではステレオ感を再現しにくい。そしてよりパワフルに鳴らした方が良く、そのためには「ch数」は少ない方が有利だ。

また、音にこだわろうとするときにも「モノラルパワーアンプ」が使われることがある。なぜならchごとで別々の「外部パワーアンプ」を用意すれば、音楽信号のch間での干渉が減る等々のメリットが得られるからだ。

逆に、「5ch」以上の「多chパワーアンプ」もいろいろとある。カーオーディオではシステムが複雑化することが多々あり、複雑なスピーカーレイアウトに対応するには「ch数」が多く必要になることがあるからだ。例えば、フロントスピーカーを「3ウェイ」にすると左右で計6つのスピーカーが使われることになる。そしてそれらを緻密にコントロールしようとすると、各スピーカーに「外部パワーアンプ」の1chずつをあてがいたくなる。そうであると「外部パワーアンプ」の「ch数」は「6」が必要となる。そのときには「2chパワーアンプ」を3台使っても良いのだが、システムをコンパクトに完成させたいと思ったときには「6chパワーアンプ」を使いたくなる。

また、車種によってはセンタースピーカーが備えられていたりシート下にサブウーファーが設置されていたり等々、純正システムが複雑化していることも少なくない。そうであると「多chパワーアンプ」が重宝する。

今回は以上だ。次回の記事では、さまざまある「ch数違い」の中から何を選ぶと良いのかについてさらに詳しく解説していく。乞うご期待。

《text:太田祥三》

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