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31バンドのテスト信号を使えば簡単!?「サウンドチューニング」実践講座 Part2 イコライザー編 その13

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「イコライザー」の設定画面の一例(三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ)。全 5 枚写真をすべて見る

カーオーディオでは、サウンドチューニング機能を使いこなすことで“聴こえ方”を変えられる。当連載ではその実践法を解説している。Part2では「イコライザー」という機能の成り立ちから使い方までを紹介してきた。当回では、その最終回をお届けする。

さて前回は、測定器を用いた「イコライザー」の調整方法を紹介した。そしてそのときには、「ピンクノイズ」と呼ばれるテスト信号を使うと良いと説明したのだが、「イコライザー」調整に使えるテスト信号はまだ他にもある。

まず、入手しておくと便利なのは、「31バンド」とか「13バンド」のテスト信号だ。愛用しているメインユニットやプロセッサーの「イコライザー」の各バンドに一致するテスト信号が手に入ると便利に使える(バンド数が同じなら、各バンドの周波数も一致する場合が多い)。

そのようなテスト信号が手に入ったら、それをカーオーディオシステムで再生してみよう。で、聴くときには低いバンドの音から順番に聴いていけば良いのだが、まずは注意点から説明しておきたい。

もっとも低い音を再生する際には、システムの能力的にその音をしっかり鳴らせないこともある。なので聴こえないからといってむやみに音量を上げてしまうと、他のバンドの音に変わったときに大音量で鳴ってしまう。よってボリュームは、テスト信号を流す前にあらかじめいつもと同じくらいに合わせておくことが肝要となる。そして基本的に以後は、ボリュームの上げ下げはしてはいけない。途中で音量が大き過ぎたと感じたら一旦下げ、また一番低いバンドの音から聴き直そう。

そうして各バンドのテスト信号の音を順番に再生していくと、特に音量が大きくなったり小さくなったりするバンドが見つかることがある。もしもそうなら、それらが他と同じくらいの音量になるように「イコライザー」にて調整しよう。

なお、超高域の音は加齢によって聴こえにくくなるので、超高域の音が聴こえない場合には、「イコライザー」は調整せずに放っておこう。

そしてもう1つ、「スイープ信号」と呼ばれるものも入手しておくと使える。これは、音程が20Hzから20KHzまで徐々に上がっていくという信号だ。これを再生して途中で音量が不自然に上がったり下がったりするところがあれば、それらは「ピーク」や「ディップ」だと推察できる。なのでそういったポイントをメモっておいて、後から「イコライザー」にて補正をかけよう。

ところで前回の記事でも触れたが、テスト信号にて調整した後には音楽を再生して確認することもお忘れなきように。音楽を流して不自然に聴こえるようなら、何かが間違っていた可能性が浮上する。上げたところが上がり過ぎていないか、下げたところが下がり過ぎていないか等々を確認しよう。

今回は以上だ。次回からは新章に入り、「クロスオーバー」という機能について解説していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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