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コストを抑えたいなら「市販品」が狙い目! サウンドユニットの「セッティング法」を大研究! 第2章「スピーカー編」その2・インナーバッフルll

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市販「インナーバッフル」の一例(カロッツェリア)。全 5 枚写真をすべて見る

いろいろとセオリーやコツがあるカーオーディオユニットの取り付け作業。それらを1つ1つ紹介しながら、カーオーディオの面白さや奥深さを紐解こうと試みている。今回は前回に引き続き、「インナーバッフル」について解説していく。

さて、前回の記事の中で説明したとおり「インナーバッフル」とは、スピーカーを取り付ける際に必要となるパーツだ。なお当アイテムは取り付けスペーサーとして機能するにとどまらず、スピーカーの足場を強固にする役割や、鉄板の共振を抑制する役割、スピーカーを立ち上げて奥側のクリアランス不足を補う役割等も果たす。

で今回は、これにはタイプ違いがあることについて説明していく。

分類の仕方はいくつかあるが、まず大きくは「市販品」と「ワンオフ品」、この2つに分けられる。

導入コストを抑えられるのは、「市販品」だ。1つ1つ製作する「ワンオフ品」と比べてリーズナブルなので、取り付け費用のコンパクト化を図れる。車体メーカーごとでいくつかずつ用意されているので、愛車に適合するモデルを選べば即使える。ドアに設定されている純正スピーカーを固定するためのネジ穴の位置と「インナーバッフルに設定されている取り付け用のネジ穴の位置とが合致するので、難なくドアに取り付けられる。

とはいえあくまでも“汎用品”なので、少々のズレが生じることもある。例えば、ドアに開いているスピーカーが収まる取り付け穴の大きさと「インナーバッフル」の開口部の大きさがジャストに合わないこともままある。だからといって大きな問題は生じないが、ベストではないことも確かだ。そういった細かな部分もジャストフィットした方が、音的には有利だ。

なおカロッツェリアでは、少々値段は張るものの金属製の「インナーバッフル」もラインナップしている。これは耐久性が高くそしてより強固にスピーカーを固定できるので、“汎用品”とはいえなかなかに高性能だ。

ただし、木材でできている「インナーバッフル」は取り付け面のどこででもスピーカーのフレームを固定するためのネジを受けられるが、金属製の「インナーバッフル」ではもともと開けられているネジ穴を使うしかなく、結果、適合するスピーカーがある程度限られる。そこがウィークポイントなのだが、これに取り付けられるアタッチメント的なパーツがM&Mデザインからリリースされているので、それを使うと多くのスピーカーを取り付けられる。

今回は以上だ。次回は「ワンオフ品」について解説する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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