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「5バンドタイプ」の「イコライザー」を楽しみ尽くす方法とは?「サウンドチューニング」実践講座 Part2 イコライザー編 その3

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「5バンドタイプ」の「イコライザー」が搭載されているメインユニットの一例(カロッツェリア・DEH-4600)。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオでは、「サウンドチューニング」も楽しむべきポイントの1つだ。当連載では、その実践方法を1つ1つ紹介している。現在は「イコライザー」をテーマにお贈りしている。今回は、「5バンドタイプ」のシンプルな「イコライザー」の操作方法の一例を紹介する。

さて、「イコライザー」にはさまざまなタイプがあるのだが、ベーシックなメインユニットに搭載されている「イコライザー」は、バンド数が10に満たないシンプルな仕様である場合が多い。例えば、カロッツェリアの『DEH-4600』という1DINメインユニットに搭載されている「イコライザー」は、「5バンドタイプ」だ。

なお前回の記事の中で言及したように、人間の可聴範囲は加齢とともに狭まっていくけれど概ね10オクターブあるので、「5バンドタイプ」の「イコライザー」ではおおよそ、2オクターブごとに1バンドが設定されていることになる。結果、「イコライザー」の主たる目的である「周波数特性の乱れを正す」という使い方はしずらい。ざっくりとした調整しか行えないからだ。しかし「サウンドに味付けを加える」という楽しみ方は、十分に実践可能だ。

では、それをどのように行うと良いのかと言うと…。

大抵「イコライザー」には「プリセットデータ」が収録されている。今回は、それを活用する方法を紹介したい。ちなみに例に挙げている『DEH-4600』では、「FLAT」「SUPER BASS」「POWERFUL」「NATURAL」「VOCAL」「DYNAMIC」「VIVID」という7種類の「イコライザーカーブ」がプリセットされている。

で、「FLAT」は何も調整されていない素の状態だ。なので「FLAT」とその他の「イコライザーカーブ」の音を1つ1つ聴き比べてみよう。そうすると各プリセットデータのサウンドの特長が掴めるはずだ。なおこのとき、再生する楽曲は自分が聴き慣れているものを使おう。そして切り替える際には常に曲の頭を呼び出して最初から聴き比べよう。そうした方が違いが分かりやすい。

そして、各プリセットデータの設定内容がどうなっているのかも目で見て確認してみよう。『DEH-4600』の場合は連携するスマホアプリで確認すると良く分かる。そうすると、どのような操作によってサウンドがどう変わるのか、その傾向がある程度掴めてくるはずだ。

そうしたら、その中からもっとも気に入った「イコライザーカーブ」を1つ決めて、その設定をスマホで写真に収めよう。その上で任意に設定できる画面を呼び出し、写真に撮った設定を復元してみよう。なお『DEH-4600』では2種類の「イコライザーカーブ」を任意に設定できるので、2つの設定を復元しても良い。そして復元した設定からどこかのバンドを少しだけ動かしてみよう。そうすると、気に入った「イコライザーカーブ」のマイナーチェンジ版を作り出せる。これだけでも、オリジナルの「イコライザーカーブ」を設定した感に浸れて楽しい。

なお次回は、これを行うにあたっての補足解説をお届けする。お読み逃しのなきように。

《text:太田祥三》

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