かつてはオーディオをDIYで楽しんでいたオーナーだったが、新車のセレナを購入したのを機会にプロショップでの取り付けを実施。選んだショップは北海道のAUDIO.VISUAL.SECURITY FIST。ナビ+スピーカー取り付けでサウンド&デザイン性を一気にアップさせた。
DIYの取り付けに限界を感じて
プロショップにすべてをオーダー
以前は愛車に外部アンプを取り付けたり、プロセッサーをシステムに組み込むなど、かなりレベルの高いオーディオシステムを構築していたオーナーの中山さん。当時は特にパワーアンプにこだわり、ハイファイ系の高級ユニットを使用していた時期もあったという。しかしその後はオーディオ熱もいったん落ち着き、シンプルな仕様で楽しんでいた。
そんな中、セレナeパワーを新車で購入したことがきっかけになりオーディオ熱が再燃。新車購入と同時にDIYでスピーカー交換を実施したが、「思っていたサウンドとは違う」と納得いかなかった。そこで取り付け&調整をプロショップに任せることに。こうして出かけたのが北海道にあるAUDIO.VISUAL.SECURITY FISTだった。仲間がすでに同店でインストールをオーダーしていたこともあって存在は知っていた。またその仲間のクルマの音も聴いていたので音作りの点でも信頼感があったのだという。
ショップで相談したのはスピーカーのインストールと音の良いナビの導入だった。ショップでいろいろな相談をする中で徐々にやりたいことが広がっていった。元々はシンプルな取り付けの予定だったが結果的にはAピラー加工やアウターバッフルにまで取り付けスタイルが発展していく。まずは使用しているダイヤトーンのDS-G300のトゥイーターをAピラーにビルトインする定番のインストールを実施。仕上がりの美しさにオーナーも満足している。
ドアのアウターバッフル化などを施し
デザイン&サウンド面で満足の仕上がり
取り付け面のもうひとつのクライマックスはドアのアウターバッフルだ。DS-G300のミッドバスをインストールするドアは思い切ってアウターバッフル化をセレクトしたという。実施するかどうかを悩んだ時期もあったが、スピーカーの持てるポテンシャルを存分に引き出すためでもあり、加えてインテリアのデザイン性を高める目的もあり決断したのだという。
ドア内張りのスピーカーまわりをカットしてバッフルを製作。ドアの純正デザインともマッチするスマートなデザインに加え、人工スエードを使った落ち着いた仕上がりとした点もオーナーのお気に入り。「デザインなどはすべてお任せしました。ツイーターの取り付けもドアのアウターバッフルもすごくキレイに仕上がっていて満足です」と取り付けのクオリティ&デザインをすっかり気に入ったオーナーだった。
さらにツイーター&ミッドバスの取り付けにこだわったことからサウンド面でも大幅な改善がなされたという。「完成して聴いたところ音が全然違っていました、メリハリもしっかりしていて、ただ鳴っているだけじゃなく音の存在感が際立っていました」とサウンド面も絶賛している。
9インチ大画面のサイバーナビで
高音質と優れた使い勝手を手に入れる
ヘッドユニットとして取り付けたのはカロッツェリアのサイバーナビAVIC-CQ911だ。9インチの大画面を備えるモデルで画面の迫力も十分。大きな画面は操作性も良い。オーナーは以前からサイバーナビを使っていたことから今回は最新モデルをセレクトした。
“さりげなく自然”なオーディオ取り付けを目指したが、Aピラーへのトゥイーターのビルトインやドアのアウターバッフル化などで見た目のインパクトも要所に取り入れた。ナビは音も良く、大画面で使い勝手の良いサイバーを選ぶなど「やってみたかったことをすべて実施しました」というだけに現在オーナーが考え得る最良のシステムを完成させた。
今では中学生の頃から大好きだというテクノポップを中心に、幅広いジャンルの音楽をこのシステムで楽しんでいるオーナー。サウンド面での満足度も高いが今後はラゲッジをスポイルしない範囲でサブウーファーの追加も考えている。気になっていたあれこれを愛車で実現した今回のインストール、オーディオの楽しさをあらためて知ったオーナーだった。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
《text:土田康弘》