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【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part6 ケーブル編 その6「パワーケーブル l」

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パワーケーブルの一例(チェルノフケーブル)。全 1 枚写真をすべて見る

製品の性能を引き出すためには、“確実な取り付け”が必須となるカーオーディオ。その“確実な取り付け”を実践するにあたってのコツやセオリーを解説している当コーナー。現在は“ケーブルの引き回し方”を多角的に考察している。

今回からは、「パワーケーブル」の配線について考えていく。

さて、「パワーケーブル」とはつまりは“電源ケーブル”のことを指すのだが、この配線が必要となるのは、メインユニット、プロセッサー、パワーアンプ、パワードサブウーファー、これらを設置するときだ。そして必ず、プラス側の配線とマイナス側の配線、この両方の作業が行われることとなる。

まずはプラス側の配線に関することから説明していこう。なお、メインユニットに関しては純正の配線が使われることも多い。しかしその他に関しては、プラス側の配線は新規に引き回されることとなる。

ちなみに、車内で使われる電装品の多くは、シガーソケットやナビ裏、またはヒューズボックス等からプラス電源を取ることが多いのだが、パワーアンプやパワードサブウーファーを設置する際には、それとは異なったやり方が選択されることとなる。

ではどんなやり方が行われるのかというと…。答はズバリ、“バッ直”だ。“バッ直”とは「メインバッテリーから直接引き込む」というやり方だ。既存の配線は一切使用せず、バッテリーからパワーアンプ等までに新たな「パワーケーブル」を這わせる、という作業が行われるのだ。

直接引き込む理由は単純明快だ。「各機に安定的に電気を供給したいから」だ。製品によって差異はあるものの、一般的にカーオーディオユニットはある程度大きな電気を必要とする。特にパワーアンプやパワードサブウーファーにおいては、大きな低音が鳴らされるときなどには瞬間的に大きな電力が必要となる。ゆえに他の電装品とは電源配線を別にして、個別に電源を確保した方が音質的に有利、なのである。

とはいえ“バッ直”は簡単ではない。いろいろと注意しなければならない項目も多々あり、かつ、難易度の高い工程を踏む必要も出てくる。しかしながらカーオーディオプロショップは、その作業を当たり前にこなしている。それほど“バッ直”は一般的な方法として定着している、というわけなのだ。

さて、工程に関しての具体的な解説は、次回以降にじっくりとお届けする。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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