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【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part6 ケーブル編 その5「ラインケーブル ll」

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ラインケーブルの一例(ゾノトーン)。全 1 枚写真をすべて見る

ホームオーディオ用の機材とは異なり、カーオーディオ製品の場合は“取り付け”作業が結構難しい。そしてその作業にはさまざまなノウハウやコツが存在していて、それらを踏まえないと良い音が出せなかったりする。

当コーナーでは、それらノウハウを紹介することでカーオーディオの奥深さを紐解こうと試みている。

今回は、「ラインケーブル」の引き回しにおいてのセオリーの1つとして、「パワーアンプの設置場所」について考えていく。

さて、「ラインケーブル」はパワーアンプで増幅される前の微弱な音楽信号を伝送するケーブルなのだが、具体的にはメインユニットとパワーアンプ間に、またはメインユニットとDSP間に、そしてDSPとパワーアンプ間に用いられることとなる。

で、引き回す作業そのものにも注意すべきポイントがいろいろとあるわけだが、それ以上に、「ケーブル長をいかに短くできるか」も、考えるべき重要なポイントの1つとなる。理由は主に2つある。1つは「短い方がノイズが乗る可能性が減るから」、もう1つは「長くなるとコストもかさむから」だ。

特に後者は大きな問題ともなり得る。「ラインケーブル」は特に、長さ違いでの価格差が大きく、高級ケーブルになればなるほどその傾向は拡大する。1mですむのか5m必要になるのかでは、相当な価格差が出てきてしまうのだ。メインユニットとDSP間の場合は使用本数が少なくてすむのでまだ良いのだが、DSPとパワーアンプ間においては、使用本数が結構増える。DSPを使うということは“マルチアンプシステム”が組まれるわけなので、もしも“フロント3ウェイ+サブウーファー”というスピーカーレイアウトを採用すると、「ラインケーブル」は4組必要となる。もしも1本あたりの価格差が5万円あったとしたら「ラインケーブル」だけで20万円も違ってくる。これは相当に痛い。

なお、「ラインケーブル」の引き回しをトランクで完結できると、もう1つ別のメリットも発生する。それは「ホームオーディオ用のケーブルも使いやすくなる」というものだ。

通常、カー用のケーブルには高い耐熱性が求められる。しかし、ワイヤリングをトランクのカーペット上で完結できれば、それほど高い耐熱性が確保されていなくても使える場合が増えてくるのだ。結果、「ラインケーブル」の選択肢が広がり、ケーブル選びを一層楽しめるようになる、というわけなのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も「ケーブル」の引き回しに関するノウハウ解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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