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【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part6 ケーブル編 その3「スピーカーケーブル lll

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スピーカーケーブルの一例(チェルノフケーブル)。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオ製品の取り付けにまつわるコツやセオリーを全方位的に解説している当コーナー。現在は“ケーブル”の引き回しに関するあれこれをクローズアップしている。今回は前回に引き続いて、「スピーカーケーブル」のワイヤリングに関するポイントを紹介していく。

ところで前回、「スピーカーケーブル」の引き回しにおいては「接点を増やさないこと」、すなわち「継ぎ足さないこと」がセオリーだと解説した。しかし…。実を言うと、そのセオリーに反するスペシャルテクニックも存在しているので、今回はそれについて解説していく。

そのスペシャルテクニックとは、「一部にだけ超高級ケーブルを使う」というものだ。つまり、ケーブルの一部をカットして、その間に超高級ケーブルを継ぎ足す。そうすると、その高級ケーブルの音の傾向がサウンド全体に乗ってくるのだ。

セオリーどおりに考えればプラスに働かないはずではある。一部が良いケーブルになっても大半がそうではないケーブルであるわけなので、音は変わらなくて当然だ。しかも接点が増えるので、むしろマイナスに働いても良さそうだ。ところが実験してみると、音は確かに良くなる。

ちなみに、ケーブルメーカーがデモをするとき、一部分だけを替えるというやり方でデモが行われることもある。一部だけを変えて音が変わることが事実だからこそ、このようなやり方も成り立つのである。

なお、継ぎ足す部分があまりに短すぎると効果が薄まる。最低でも数10cm以上はあった方が良いだろう。

もちろん言うまでもなく、一部だけではなく全部が超高級ケーブルであった方が断然音が良い。一部分にだけ良いケーブルを使うというのはあくまでも“裏ワザ”だ。正攻法ではないということも、くれぐれもお忘れなきように。

そしてもしもこの作戦を実行に移すのであれば、「左右で条件を同一にする」ことも失念することのなきように。ステレオでは、左右chの条件が同じであることも絶対的なセオリーだ。ここのところもお忘れなく。

今回はここまでとさせていただく。次回は「ラインケーブル」の引き回しに関するコツやセオリーを紹介していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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