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『サウンド調整術』入門! 第3章「クロスオーバー」の調整方法 その7 ツイーターとミッドウーファー間の調整 lll

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クラリオン・フルデジタルサウンドのチューニングアプリでの、「クロスオーバー」調整画面。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオでは、“音楽信号を上手に制御できるか否か”が仕上がりの音の良し悪しに大きく影響する。そんな奥深き“サウンド調整術”について多角的に解説している当コーナー。現在は「ツイーターとミッドウーファー間の“クロスオーバー”調整」を解説している。

さて前回までは、「ツイーターの限界の見極め方」と「クロスポイントの決め方」について解説した。それに引き続き今回は、「煮詰め方」を解説していく。

ところで前回、“クロスポイント”を決めていくにあたり、「うるさいかどうか」そして「エネルギー感が強いか否か」を聴き分けながら行うと良い、と解説した。そしてそこから“煮詰めていく”にあたって今度は、「帯域バランス」と「繋がり」を整えることにも留意して作業を進めていこう。つまり、セパレート2ウェイで鳴らしているのだが、まるで1つのスピーカーから音が出ているかのように高音から低音までが一体感を伴って鳴っている、そんなサウンドを目指したいというわけなのだ。

なお、そのようなサウンドを目指すにあたっては、ツイーターとミッドウーファーの音量バランスを整えることも非常に重要となる。機種によっては、各chの音量を“クロスオーバー”機能の中で変更できるものと、別機能として独立しているものとがあるが、どちらにせよ音量調整は“クロスオーバー”調整を行いながら併せて行いたい。“クロスポイント”を変えたり“スロープ”を変えることで音量バランスも変わってくるので、ある程度“クロスポイント”が定まった段階で一度、音量バランスも整えておこう。

音量バランスを取ったら続いては、“スロープ”の微調整を行おう。とりあえずマイナス12dB/octで仮設定してあったはずだが、ここで一旦、マイナス18dB/octやその他の“スロープ”も試してみよう。

なお、“スロープ”を変えたら都度、“正相・逆相”を切り替えてどちらが音がまとまって聴こえるかを確認し、良い方に設定しておく。その上で、変えてみた“スロープ”の方が“バランス”が良いのかどうか、そして“繋がり”が良いか否かを確認しよう。

今回はここまでとさせていただく。次回も「ツイーターとミッドウーファー間の“クロスオーバー”調整」についての解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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