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『サウンド調整術』入門! 第3章「クロスオーバー」の調整方法 その5 ツイーターとミッドウーファー間の調整 l

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ツイーターの取り付け例(製作ショップ:カーファイ)。全 2 枚写真をすべて見る

カーオーディオにおいての楽しむべきポイントの1つである「サウンド調整」について、多角的に解説している当連載。現在は、「クロスオーバー」にスポットを当てている。今回からは、ツイーターとミッドウーファー間の「クロスオーバー調整」のやり方を紹介していく。

早速本題に入りたい。最初にすべきなのは、仮設定だ。基本的には、スピーカーに付属されていた“パッシブクロスオーバーネットワーク”で設定されている値を参考にすると良い。そこでの“クロスポイント”の値を調べ、その数字をまずは入力する。

ただし、“スロープ”についてはひとまず“パッシブクロスオーバーネットワーク”で設定されていた値は無視して、“マイナス12dB/oct”に設定しておこう。とりあえずは無難な値にしておいた方が良いからだ。

続いては、“正相/逆相”の切り替えスイッチを操作して、正相のときと逆相のときとでどちらが音のまとまり感が良いのかをチェックしてみる。そして、より良いと感じられた方に設定しておく。

なお、“正相/逆相”を切り替えても聴こえ方に差が感じられなかった場合には、“スロープ”を“マイナス18dB/oct”に替え、その上で“正相/逆相”を切り替えてみよう。そうすれば今度は聴こえ方に差が出るはずなので、まとまり感のある方をセレクトしておこう。

次いでは、ツイーターの限界値を探る作業に入ろう。ツイーターの“カットオフ周波数”を徐々に下げていき、音が濁り始めるポイントを探っていく。つまりはそこが、そのツイーターの“限界値”だと判断できる。「使える範囲がどこまでかを調べる」というわけだ。

ちなみに、音が濁り始めてきたと感じられたら、それ以上は“カットオフ周波数”を下げないように。ツイーターは低い音が入力されると簡単に壊れてしまうからだ。どこまで下げたら壊れるのかは製品によってまちまちなので、そこのところについては調整作業を始める前に、利用しているプロショップに相談してアドバイスをもらうと良いだろう。

ところで、ツイーターの限界値を探る作業は、ミッドウーファーの音をミュートしてツイーターの音だけを聴きながら行われる場合と、両方を鳴らして調整される場合とがある。「クロスオーバー調整」に慣れていなかったら、両方を試してみよう。そして、自分にとって分かりやすいのはどちらなのかを確認してみよう。

今回はここまでとさせていただく。次回も、ツイーターとミッドウーファー間の“クロスオーバー”調整についての解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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