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気鋭の新“防音・制振材”ブランド“DrARTEX(ドクターアルテックス)”。その実力に迫る! Part4・プロショップ・インプレッション

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2018年春から日本での発売が開始されている新たな“防音・制振材”ブランド、“DrARTEX”。同社のアイテムの実力と魅力を浮き彫りにするための週刊特集をお贈りしてきた。今回はその最終回として、これを実際に使用したプロショップの評価を紹介していく。

「適材適所で部材を使い分けられることが“DrARTEX”の良いところ」

DrARTEX・Armor

(写真)DrARTEX・Armor

まずは、福岡県北九州市に店舗を構える人気店、“施音人工房(さうんどこうぼう)”の谷口さんに訊いた話から紹介していこう。谷口さんは、ハイエースを1台丸ごと“静音化”させるのに“DrARTEX”のアイテムを使用したという。フロア、サイドパネル、ルーフと徹底的な施工を実施したとのことだ。さて、使ってみての印象はどうだったのだろうか。

「“DrARTEX”は比重の異なる制振材を用意しているのですが、まずはそこが利点だと感じました。場所によって例えば内張りパネル内のクリアランスの状況が異なりますし、重い制振材で作業したい場所と軽い部材の方が向いている場所とがあります。そのハイエースでは、施工箇所ごとで制振シートの『Mantle(マントル)』と低音制振シートの『Armor(アーマー)』とを、もろもろを考えながら適材適所で使い分けられました。

具体的にはまず、ロードノイズが多く侵入してくるフロアはできればがっつりと制振したいので、そういう場所ではより比重の高い『Armor』を使いました。対してパネル内のクリアランスが狭くかつ重い制振材は適さない天井には、比較的に薄く軽い『Mantle』を使いました」

DrARTEX・Baffle Plus(05mm)DrARTEX・Baffle Plus(15mm)BW

(写真左)DrARTEX・Baffle Plus(05mm)、(写真右)DrARTEX・Baffle Plus(15mm)BW

「ヘビーな制振材を使いたい局面での選択肢が少なかったが、これからは“DrARTEX”もアリ」


さらに谷口さんからは、次のような話も訊けた。

「ところでこれまでは、比重の高い制振材を用意しているブランドは限られていました。フロアやバルクヘッド等にはヘビーな部材を使いたいわけですが、そういった場面での選択肢がある程度限られていたんです。でもこれからは“DrARTEX”というチョイスもありますので、状況に応じて部材を一層厳選できるようになりました。“DrARTEX”の製品は特に高いということはありませんので、広範囲に作業をしたい場合にも安心して大量の部材を使えます。得たい効果と予算を勘案して“DrARTEX”がベスト、という局面も多々出てくると思います」

なお谷口さんはそのハイエースでの作業に、制振 & 断熱 & 遮音 & 拡散シートである『Baffle Plus(15mm)BW』と、断熱 & 遮音シートである『Baffle Plus(05mm)』も使用したとのことだ。

「これらは、遮音効果に加えて断熱効果も発揮します。静音化を図るのと同時に冷暖房効率も高められるというのは利点として大きいと思います。またこれらについても2つの部材が用意されていますので、場面ごとで適したものを使い分けられます。また『Baffle Plus(15mm)BW』の方は遮音、断熱に加えて制振 & 拡散効果も発揮してくれますので、いろいろな局面で幅広い使い方ができます。使い勝手が良いです。

クルマ1台を徹底的に快適にしようと思ったときに、“DrARTEX”は頼りになると思います。今後も“DrARTEX”を、積極的に使っていきたいと思っています」

DrARTEX・Mantle

(写真)DrARTEX・Mantle

「制振材は凹凸への追従性が高いのでしっかり貼り付けられる。結果、高い制振効果を発揮」


続いては、広島県広島市の実力ショップ、“M.E.I.(エムイーアイ)”の山本さんに訊いた話を紹介していく。山本さんのお店では、デッドニングや車内静音化のセットメニューも多々用意されていてそれぞれで使用部材のブランドもあらかじめ決められているのだが、セットメニューと異なる仕様で作業する際には、この新進気鋭のブランドの部材も度々使ってきたという。

まずは、制振シートである『Mantle』の使用感から教えてもらった。

「ドア内部をデッドニングするのに何台かで『Mantle』を使用しました。部材を初めて触ったときには“硬さ”を感じ、ひょっとしたら使いづらいかなと思ったのですが、いざ施工してみるとむしろ凹凸への追従性が高くて使いやすかったです。しっかりと圧着できることにも好感が持てました。確実に貼り付けられるかどうかは、制振効果を発揮できるか否かのキーポイントになります。その点『Mantle』は優秀です。性能は確かだと思います。

あと、アルミ層の強度が高いことも特長です。“複数の熱処理で強化されている”とのことですが、アルミが硬いことも鉄板のビビリを止めるのに効くでしょうね。よく考えて作られていると思います」

DrARTEX・Lace05DrARTEX・Lace15

(写真左)DrARTEX・Lace05、(写真右)DrARTEX・Lace15

「吸音シートも作業性が高く好印象。クッション性が優れているところもストロングポイント」


さらには、“DrARTEX”の吸音シートについてのインプレッションも訊かせてもらった。

「吸音シートの『Lace05(レース05)』と『Lace15』も使っています。これらはスポンジ素材がある程度伸びるので、凹凸の多い部位にも使いやすいです。形状に対する順応性が高いので、しっかりと貼り込んでいけるんです。

厚み違いが用意されていることもストロングポイントだと思います。施工箇所の状況によって向いている方を選択できます。

あと、クッション性が高いことも特長です。クリアランスの狭い箇所には“つぶす”ようにして施工することも可能です。そのように使っても、狙った効果が得られると思います。また、ガタツキが発生しそうな場所にも使えますよね。ダンパー的な効果を発揮してくれますので、異音の発生を抑えられます。

“DrARTEX”は、デッドニングや車内静音化のことをしっかりと研究できているブランド、という印象が強いです。より効果的にデッドニングや車内静音化を行いたいと思ったときの部材選択において、“DrARTEX”は有力な選択肢になり得ると思います」

カーオーディオ・プロショップに取材しても、“DrARTEX”が“使える”ブランドであることを実感できた。新たな“防音・制振材”を試してみたいと思っているアナタは、“DrARTEX”を要チェック!

《text:太田祥三》

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