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【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part4 ユニットサブウーファー編 その3「シールドボックス製作のポイント」

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「シールドボックス」の製作例(製作ショップ:カーファイ)全 1 枚写真をすべて見る

セオリーやコツがさまざまある、カーオーディオ製品の取り付け作業について深く掘り下げている当コーナー。現在は「ユニットサブウーファー」の取り付けに関するあれこれを紹介している。その3回目となる今回は、「シールドボックス」の製作上のポイントを考察する。

前回は“容量”について解説したのだが、“カーオーディオ・プロショップ”はまずどんなサウンドを得たいかを鑑みつつ“容量”を決定し、さらには設置上の都合も勘案して形を決める(設計を行う)。そしてその上で、製作作業が進められることとなる。

さて、製作においてのポイントは何なのかと言うと…。

ポイントは2つに絞られる。1つが「強度」、そしてもう1つが「密閉性」だ。この2つはとにかく重要。“カーオーディオ・プロショップ”はどちらについても万全を期して、「シールドボックス」を作り上げる。

「強度」に関しては、まずは厚みのある木材を使うことが重要だ。相応の「強度」が得られる厚い板が使われる。場合によっては通常よりも堅い木材が使われることもある。そして、「強度」を出すためにも「密閉性」を確保するためにも、木材の切り出しが厳密に行われる。意味もなく曲がってしまったりサイズ不足や過多がでることは厳禁だ。それらが甘くなると、「強度」も「密閉性」も破綻してしまうからだ。

木材を正確に切り出すためにはやはり、工具が高性能である必要がある。しっかりと直線に切り出せる高度な工具と、それを扱う技術の両方をもって、“カーオーディオ・プロショップ”は切り出し作業を実行する。

組み上げていく際には、内側に補強が入れられることとなる。いわゆる“リブ”的な効果を得るために内部の面に添え木が当てられたり、角の部分に三角形の木材が組み込まれたり、柱が組み入れられたりして、ガッチリとしたボックスに仕上げられていく。

また、内部に“FRP”が流し込まれることもある。これを行うことにより接合部分のすき間を埋める効果も期待できる。まさに“一石二鳥”というわけだ。

“FRP”が使われなくても、「密閉性」を高めるために“コーキング剤(シーリング剤)”と呼ばれるすき間埋め用のアイテムが使われることも多い。

“カーオーディオ・プロショップ”はこのようにして、徹底的に「強度」と「密閉性」にこだわって「シールドボックス」を完成させる。

今回はここまでとさせていただく。次週以降も「ユニットサブウーファー」の取り付けに関するあれこれの解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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