どのような趣味においても、どんな道具を使うかを考えるときには大きなワクワク感が味わえるものだ。カーオーディオを趣味とする方々のそんなワクワク感をより深いものとしていただくべく、製品選びの“傾向と対策”を解説している当コーナー。
現在は「ユニットサブウーファー」をテーマにお贈りしている。今週は、イスラエルの名門スピーカーブランド「モレル」にスポットを当てていく。
さて「モレル」と言えば、先に同社初となるパワーアンプがリリースされ話題を集めているが、それまでは長きにわたってスピーカーの専業ブランドとして名を馳せてきた。製品ラインナップも多彩で、エントリーユーザーから上級者にいたるまで幅広い層に親しまれている。押しも押されもせぬ人気スピーカーブランドの1つである。
そんな「モレル」が展開するカー用サブウーファーは3シリーズ。ハイ、ミドル、エントリーとバランス良く、そしてそれぞれで口径違いやインピーダンス違いを用意して、さまざまなシステムで使えるように態勢が整えられている。
なお「モレル」では、サブウーファーには独立したシリーズ名が付けられている。つまりコンポーネントスピーカーと同一のシリーズ名が付いたサブウーファーは存在していない。
さて、上位グレードからそれぞれの製品構成を見ていこう。まずは最上級サブウーファーとして『ウルティモ チタニウム』シリーズが君臨している。ラインナップは全6モデル。8インチ、10インチ、12インチと3サイズが用意され、それぞれで2Ωシングルボイスコイルタイプと4Ωシングルボイスコイルタイプとが設定されている。ちなみに価格は、12インチの4Ωシングルボイスコイルタイプの『ULTIMO Ti 124』で17万6000円(税抜)となっている。
これに続くのが、『ウルティモ チタニウムSC&SC』シリーズだ。当シリーズのラインナップは若干変則的で、『ウルティモ チタニウムSC』に属するのが10インチと12インチの2モデル(ともに4Ωシングルボイスコイルタイプ)、『ウルティモ SC』に属するのが12インチの2Ωシングルボイスコイルタイプと4Ωシングルボイスコイルタイプの2モデル、および10インチの2Ωシングルボイスコイルタイプの計3モデル、という編成となっている。価格は、『ULTIMO Ti SC 124』(12インチ4Ωシングルボイスコイルタイプ)で10万7000円(税抜)だ。
そして最エントリーとなるのが、『プリモ』シリーズだ。こちらは8インチ、10インチ、12インチの3モデル構成(ともに4Ωシングルボイスコイルタイプ)。価格は12インチモデルの『PRIMO 124』で5万円(税抜)となっている。
豊かで聴き心地の良い低音を欲するならば、「モレル」のサブウーファーを検討する価値は高い。お見逃しなく。
《text:太田祥三》