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ビギナー必見! システムに“コントロール機能”をアドオン! Part10「ビーウィズの場合」

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ビーウィズ・STATE A6R全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオの音を良くするための有効策として、“コントロール機能”の追加をおすすめする短期集中連載をお贈りしている。今回は、国産ハイエンドカーオーディオブランド「ビーウィズ」にスポットを当て、同社のシステムならではの利点や特色を解説していく。

■用意されているプロセッサーは1シリーズ。各機ともスペシャリティが高い。

早速本題に入ろう。「ビーウィズ」は現在、“コントロール機能”を有するユニットを1シリーズ用意しているのだが、これらがなんとも個性派揃いだ。各機を使うことで、他では実現できないスペシャルなシステムの構築も可能となるのだ。

まずはシリーズの概要から紹介していこう。シリーズ名は『STATE A6Rシリーズ』であり、ラインナップは以下の3機種で構成されている。

1機種目が『STATE A6R』(税抜価格:40万円)、2機種目が『STATE A6R DUAL』(税抜価格:80万円)、3機種目が『STATE A6R MONO』(税抜価格:240万円)、以上だ。

各機の違いを簡単に説明していこう。まずスタンダードモデルである『STATE A6R』について。当機は1台で最大3ウェイ(6ch)の制御が可能なのだが、なんと、最大で10台までの連携使用が可能なことが最大の特長となっている。つまり、“買い足す”ことでシステムを成長させることができるのだ。

そして『STATE A6R DUAL』は、言ってみれば『STATE A6R』を2台組み合わせたものであり、デュアルモノラル専用ファームウェア「LR拡張ファームウェア」を搭載し、本来ならば3ウェイ(6ch)分のコントロール能力がある1台のユニットを片側3ch用として使用する、という仕様になっている。つまり、LchとRchを完全に独立させたシステムを構築できる、というわけだ。左右のチャンネルセパレーションを上げるためにパワーアンプを左右それぞれに1台ずつ用意する、というようなシステムが組まれることがあるが、当機を使えば、プロセッサーの段階から左右の完全独立化を実行できるのだ。

■プロセッサーを“モノラル使い”する豪華システムも構築可能!

さらに最上級機の『STATE A6R MONO』には、6台1組での使用を前提としたモノブロック専用ファームウェア「MONO-SIX拡張ファームウェア」が搭載されていて、本来3ウェイ(6ch)の制御が可能なプロセッサーを1台で1chを制御するのに使用する、という仕様となっている。これにより、ch間の相互干渉を完全に排除することが可能となる。

ちなみに「ビーウィズ」は、パワーアンプについては以前からモノラルタイプのみのラインナップとしていた。マルチアンプシステムをモノラルアンプで構成することを基本的なスタイルと考えていたわけだ。その思想を発展させて、近年ではプロセッサーについても左右独立、もしくはモノラル使いができるようにした、というわけだ。

なお当シリーズのプロセッサーは、“デュアル”さらには“モノラル”使いをすることで、“コントロール機能”がかけ算で発展していくという特長も持っている。例えばイコライザーは、『STATE A6R』ではch独立15バンドであるのだが、“デュアル”となると「ch独立30バンド」となり、“モノラル”ともなると「ch独立90バンド」まで増大する。

選択可能な周波数ポイント数も「35」から「120」、そして「180」にまで増大する。『STATE A6R MONO』に至っては、とにもかくにもあり得ないレベルで詳細な信号制御が可能となるのだ。

■経験と技術によって調整結果のばらつきがでることをなくそうと…。

このようなスーパーハイエンドなプロセッサーを擁する「ビーウィズ」だが、同社は“コントロール機能”に関連するとある特別な施策を持っている。それは、「音質保証プログラム」である。

「ビーウィズ」は独自の車室内音響特性測定装置『SIEG』を用意し、これを使うことでスピーカーやカーオーディオコンポーネントが車両に正しく取り付けられ、正しくチューニングされているか否かを確認・分析できるようにした。そしてその結果に基づいて正確なサウンドを組み立てていくことを可能としている。

“コントロール機能”の運用においては、操作する人間の経験と技術によって結果にばらつきが出がちだ。「ビーウィズ」はそれをなくそうと考えたのだ。『SIEG』を核とする「音質保証プログラム」を活用することで、すべてのユーザーに「ビーウィズ」製品を使って得られる高音質を保証しようと考えた、というわけだ。

なお当「音質保証プログラム」では、これによって見つかった問題点を、取り付け作業によって解決できることと、プロセッサーで解決すべきこととに仕分けられる。取り付けで改善できることはそうしたほうが仕上がりのサウンドクオリティのレベルを上げやすい。デジタル調整に必要以上に頼らないほうが、結果が良くなる可能性が高まるのだ。

また、「ビーウィズ」と『SIEG』設置販売店とで、取り付けに関する車種ごとのデータを共有し、より完成度の高い音を効率的に目指せる体制も整えている。「音質保証プログラム」の精度を高める取り組みも多角的に展開しているというわけなのだ。

さて、今回の解説は以上で終了だ。次回からは、注目すべき特長を有した“コントロールユニット”をピックアップして紹介していく予定だ。乞うご期待。

《text:太田祥三》

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