ビギナー必見! システムに“コントロール機能”をアドオン! Part9「クラリオンの場合」 | Push on! Mycar-life

ビギナー必見! システムに“コントロール機能”をアドオン! Part9「クラリオンの場合」

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クラリオン・フルデジタルサウンド
クラリオン・フルデジタルサウンド 全 5 枚 拡大写真
車内で良い音を聴くための手段として、“コントロール機能”の追加をおすすめしている。第9回目となる今回は、「クラリオン」の『フルデジタルサウンド』をクローズアップする。当システムのあらましや利点、そして“コントロール機能”の特長について解説していく。


■スピーカーはアナログ的なメカニズムで電気信号を音に変えている。しかし『フルデジタルサウンド』では…。

最初に、『フルデジタルサウンド』のあらましを解説していこう。

まず理解しておきたいことがある。それは、「『フルデジタルサウンド』は、フルシステムでの導入が前提となること」だ。当システムは、世界で唯一「クラリオン」だけが実現できている、まったく新しい特別なカーオーディオシステムである。なので基本的には、通常のシステムと連携できない。『フルデジタルサウンド』のシステムの中に一部アナログユニットを加えることはできるが、逆は不可能なのだ。

続いて、『フルデジタルサウンド』の仕組みについて説明していこう。最大のポイントは、「スピーカーをデジタル信号のままで駆動できること」である。ソースユニットがデジタル機器であれば、その信号を1度もアナログ信号に変換することなく、音に変えることができるのだ。

ちなみに、スピーカーは約100年前に発明されて以来、基本的な仕組みが当時とほとんど変わっていない。音はマイクによって拾われて電気信号に変えられるのだが、スピーカーはその逆の原理で電気信号を音に戻す。至ってアナログ的なメカなのだ。なので、電気信号を音に戻そうとするときに、音楽信号がデジタルに変わってしまっていては、元通りの音には戻せない。

しかし、「クラリオン」の『フルデジタルサウンド』では、信号をアナログ変換せずともスピーカーを駆動できるようになっているのである。


■“車載専用LSI”を独自開発し、“フルデジタル”を可能に…。

それを可能としたキモは、独自開発された“車載専用LSI”にある。これをスピーカーに組み込むことで、デジタル信号のままでも磁気回路を正確に作動させることが可能となった。

なお、『フルデジタルサウンド』では、アナログシステムでは必須アイテムとなる「パワーアンプ」が必要なくなる。アナログシステムでは、メディアから読み取った音楽信号を、スピーカーを駆動できるまでに増幅する必要がある。しかし『フルデジタルサウンド』では“車載専用LSI”と、そしてスピーカーに設けられた複数のボイスコイルの働きにより、信号を増幅せずとも振動板を余裕を持って動かせる。

結果、省重量、省スペース、そして省電力が実現できている。さらには信号の伝送をすべてデジタルのままで行えるのでノイズの影響も受けにくい。これならではのメリットを多々有することができている。

さて、ここからはいよいよ『フルデジタルサウンド』の“コントロール機能”について見ていこう。まず、“コントロール機能”の詳細さは、ズバリ、ハイエンドシステムとしてトップレベルのポテンシャルを有していると言って良い。これ以上に高性能なユニットも存在しているが、実用レベルでは十二分にハイエンドユニットの域に達している。「イコライザー」は“ch”ごとに31バンドが確保され、「タイムアライメント」の1ステップの細かさにも不足はない。クロスオーバーのスロープも、-72dB/octという急峻なスロープまで選択可能だ。


■サウンドチューニングを「アプリ」で行えることも利点。

このように十二分に高性能な“コントロール機能”を有している『フルデジタルサウンド』であるが、注目すべきポイントはその性能面以外にもある。それは、サウンドチューニングを「アプリで行えること」である。つまり、スマホやタブレットでサウンドチューニングを実行できるのだ。

「パワーアンプ内蔵DSP」や「単体DSP」では、機能が高度になることもあり、サウンドチューニングの設定をパソコンで行う機種が多い。パソコンで操作できると、画面が大きく慣れれば案外使いやすくもあるのだが、気になるポイントが見つかったときに、気軽に修正作業が行えないのが難点だ。普段からノートパソコンを持ち歩いているのならいいのだが、そうでなければ思い立ったときにすぐに操作できない。しかしながら『フルデジタルサウンド』では、その気になればいつでも気軽にサウンドチューニングを見直せる。

さらには、操作を直感的に行えることも利点だ。イコライザーは、イコライザーカーブを指でなぞることで設定できる。“クロスオーバー”もドラッグ操作でスロープやカットオフ周波数等々を変更可能だ。まるでゲームアプリを扱っているかのような感覚でサウンドチューニングを実行できるのだ。

もちろん、数値を細かく入力してシビアに追い込んでいくことも可能だ。気軽なスタイルでも、きめ細やかに設定していくスタンスでも、どちらでも調整作業を行える。

ちなみに『フルデジタルサウンド』のチューニングアプリには、“インテリジェントチューン”という「クラリオン」独自の“サウンドコントロール機能”も搭載されている。これらは音響的な特性を補正するためのものというより、サウンドに味付けを施すための機能という色彩が濃いのだが、触ってみると案外楽しめる機能ばかりだ。楽しみ方の幅が広くなっている、というわけなのだ。

いかがだったろうか。「クラリオン」の『フルデジタルサウンド』の“コントロール機能”は、高機能にしてエンターテインメント性も十二分に備えられている。良い音を得たいと思ったとき、そしてより深くカーオーディオを楽しみたいと思ったときには、『フルデジタルサウンド』があることをくれぐれもお忘れなきように。

さて次回は、「ビーウィズ」のシステムについて考察していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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