ビギナー必見! システムに“コントロール機能”をアドオン! Part7「ダイヤトーンの場合 その1」 | Push on! Mycar-life

ビギナー必見! システムに“コントロール機能”をアドオン! Part7「ダイヤトーンの場合 その1」

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『ダイヤトーンサウンドナビ』における、“マルチウェイ・タイムアライメント”使用時の“クロスオーバー”の設定画面。
『ダイヤトーンサウンドナビ』における、“マルチウェイ・タイムアライメント”使用時の“クロスオーバー”の設定画面。 全 1 枚 拡大写真
システムに“コントロール機能”を加えることを提案する短期集中連載をお贈りしている。今回からは、独特なケースを紹介していく。まずは、実力国産ブランド「三菱電機」の『ダイヤトーン サウンドナビ』について考察していく。


■『ダイヤトーンサウンドナビ』には、スペシャルな“タイムアライメント”が搭載されている…。

「三菱電機」の『ダイヤトーンサウンドナビ』は、優秀な“コントロール機能”を搭載したハイエンドメインユニットである。しかも、“コントロール機能”の中には、世界的にみても独特な機能が加えられている。そのスペシャルな機能の名は、“マルチウェイ・タイムアライメント”だ。さてこの“マルチウェイ・タイムアライメント”、通常の“タイムアライメント”とは何が違っているのだろうか…。

通常の、詳細なコントロールが可能な“タイムアライメント”では、まず“コントロールユニット”内で音楽信号の“帯域分割”が行われる。そしてその後、ツィーター用の信号とミッドウーファー用の信号に対して“タイムアライメント”を個別に適用させ、それぞれの信号を別chで伝送する。

なので、パワーアンプのch数はスピーカーユニットと同数が必要となる。フロント2ウェイシステムであれば、左右のツィーター、左右のミッドウーファーと計4つのスピーカーがあるので、必要となるパワーアンプのch数は合計4ch。もしもスピーカーシステムがフロント3ウェイとなれば、計6chが必要となるわけだ。

しかしながら『ダイヤトーンサウンドナビ』では、フロント2ウェイスピーカーを詳細にコントロールしようとする場合でも、パワーアンプのch数は合計“2ch”あれば足りるのである。


■個別に“タイムアライメント”がかけられた高域と中低域の信号を、同一chで伝送!?

続いては、フロント2ウェイスピーカーをパワーアンプの2chだけで詳細にコントロールできる、そのメカニズムを解説していこう。

『ダイヤトーンサウンドナビ』でも、ユニット内でまず音楽信号の“帯域分割”が行われる。そしてそれぞれに対して個別に“タイムアライメント”を適用させる。ところが…。個別に“タイムアライメント”を掛けたにも関わらず、ツィーター用の音楽信号(高域信号)と、ミッドウーファー用の音楽信号(中低域信号)を、同一ch内で伝送できるのである。

そしてそれらはパワーアンプの同一ch内で増幅された後、スピーカーの前段に設定された“パッシブクロスオーバーネットワーク”に送られて、その中で改めて“帯域分割”される。つまりこの場合、『ダイヤトーンサウンドナビ』の内部の“クロスオーバー機能”は、“タイムアライメント”を掛けるためだけに存在しているということになる。実際の“帯域分割”はあくまでも、“パッシブクロスオーバーネットワーク”で行われる、という流れとなるのだ。

なんとも不思議な仕組みではあるのだが、“パッシブクロスオーバーネットワーク”で“帯域分割”が行われる段階では、ツィーターとミッドウーファーそれぞれの信号にはすでに、個別に“タイムアライメント”が設定され終わっている、というわけなのだ。


■純正スピーカー&純正配線のままでも、詳細なコントロールが可能に!

この独特な“マルチウェイ・タイムアライメント”があると、以下のような利点が生まれる。利点は主に3つある。

1つ目の利点は、「ナビを換えただけで聴こえ方をガラリと換えられること」だ。スピーカーは純正のままで、しかもスピーカーケーブルも純正のままで、純正ツィーターと純正ミッドウーファーに対して個別に“タイムアライメント”を適応させることができるのだ。スピーカー交換をせずとも、システムを大かがりにさせずとも、ハイエンドカーオーディオシステムと同様なサウンドコントロールが可能となるのだ。

2つ目のメリットは、「外部パワーアンプの購入予算を減らせる、またはより上級なパワーアンプを手にできること」だ。通常、フロント2ウェイに対して“タイムアライメント”を詳細に運用しようとすれば、「外部パワーアンプ」は4chを確保せねばならない。しかし『ダイヤトーンサウンドナビ』を使う場合は、2chモデルを用意すればOKなので…。

4chモデルと2chモデルでは、性能が同様な場合、2chモデルは4chモデルのおよそ半分の価格で購入することが可能となる。半分のch数ですむのだからコストも半分ですむのだ。または、同一の予算をかければ、性能がおよそ“倍”のパワーアンプを手にできるのだ(10万円の4chパワーアンプと、10万円の2chパワーアンプとでは、単純比較して1chあたりのコストが“倍”)。

そしてもう1つの利点は、「特殊なサウンドコントロールが可能となること」だ。

これについての解説は、次回に送らせていただく。次も『ダイヤトーンサウンドナビ』の“マルチウェイ・タイムアライメント”についての考察を継続する。お楽しみに。

《太田祥三》

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