カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! TOYOTA PRIUS(オーナー・宮前大介さん) by to be Style 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! TOYOTA PRIUS(オーナー・宮前大介さん) by to be Style 後編

スピーカーやパワーアンプ群をフルキッカーでまとめた宮前さんのプリウス。前編で紹介したアイデア満載&迫力低音再生のラゲッジに加え、群馬県のto be Styleが作り上げたフロントステージはオーナーが望んだサウンドを見事に再現する仕上がりとなった。

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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!!  TOYOTA PRIUS(オーナー・宮前大介さん) by to be Style 後編
カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! TOYOTA PRIUS(オーナー・宮前大介さん) by to be Style 後編 全 10 枚 拡大写真

スピーカーやパワーアンプ群をフルキッカーでまとめた宮前さんのプリウス。前編で紹介したアイデア満載&迫力低音再生のラゲッジに加え、群馬県のto be Styleが作り上げたフロントステージはオーナーが望んだサウンドを見事に再現する仕上がりとなった。

◆高音質再生のキーワードフロントスピーカーにこだわる

前に乗っていたラクティスの時代からオーディオに魅了された宮前さん。プリウスは新車時から一気にカスタムを進めた。

《前に乗っていたラクティスの時代からオーディオに魅了された宮前さん。プリウスは新車時から一気にカスタムを進めた。》

コクピットは大胆なカスタム処理では無く純正イメージを残した仕上げを目指した。ドア&ピラーの加工はそんな思いが込められた。

《コクピットは大胆なカスタム処理では無く純正イメージを残した仕上げを目指した。ドア&ピラーの加工はそんな思いが込められた。》

ドアはスピーカー周辺のみの加工にとどめて周囲は純正状態を残す。しかしアウターバッフル化はしっかり施して高音質を引き出す。

《ドアはスピーカー周辺のみの加工にとどめて周囲は純正状態を残す。しかしアウターバッフル化はしっかり施して高音質を引き出す。》

友人と初めて行ったオーディオイベントでエントリー車両の低音のスゴさや高音質ぶりに驚いたオーナー。低音に関しては前回お伝えしたとおり、キッカーのウーファーボックスである「L7QB8」を2発使うことで“ズンッと来る”低音を作り出した。そしてもう一つのターゲットとなったのがクリアな高音質再生だった。

そこでオーナーがフロントスピーカーにチョイスしたのがサブウーファーやパワーアンプと同ブランドのキッカー。オーナーが試聴した上でその「クリアサウンド」に惚れ込んでセレクトしたのはハイエンドスピーカーである「QS654」。ハイクオリティなサウンドに加え、キッカーブランドの統一によるトータルバランスの整った音を目指すのももう一つのテーマとなった。

フロント2ウェイのシステムを新たにインストールし、はじめて音を出したときのオーナーの感想が「ステージ感や生音感が驚くほど進化したのを感じました!」だった。ロックのライブ演奏を好んで聴くオーナー、このシステムにしたところライブ会場にいるような生演奏の雰囲気を味わえるサウンドにまでレベルアップしたという。

◆シンプルなアウター化でユニット能力をフルに発揮

純正の内張りをカットしてリング上のグリルを新設。バッフルを立ち上げて振動板をしっかりと前面に出して高音質化を狙う。

《純正の内張りをカットしてリング上のグリルを新設。バッフルを立ち上げて振動板をしっかりと前面に出して高音質化を狙う。》

Aピラーのトゥイーターもシンプルな取り付け。ただし角度付けは綿密に計算されオーナーお気に入りのステージ感を演出する。

《Aピラーのトゥイーターもシンプルな取り付け。ただし角度付けは綿密に計算されオーナーお気に入りのステージ感を演出する。》

早い時期に導入したというダイヤトーン・サウンドナビ。その音良さもオーディオにのめり込んでいく一因になっている。

《早い時期に導入したというダイヤトーン・サウンドナビ。その音良さもオーディオにのめり込んでいく一因になっている。》

キッカーの「QS654」はミッドバスをドアの純正位置にインストールするスタイルだ。アウターバッフル化することでさらなる高音質化を図っているのが特徴。しかし“純正イメージは残したい”というオーナーの望みを受けて、ドアの加工は最小限に抑えている。純正グリル部分をカットして新たにリング状のグリルをワンオフ。スピーカーはインナーパネル側からバッフルで立ち上げて、振動板を程よい位置にセットするという作戦。内張りの干渉から解放されるアウターバッフル化で音の良さを引き出し、同時に純正スタイルを崩さない抑えたデザインを両立させるカスタム処理を完成させた。

トゥイーターはAピラーにインストールする。こちらはピラーを加工してトゥイーターを十分に角度付け処理しているのがわかる。またピラー全面を人工スエードで張り替え処理して、インテリアとの統一感も高める。派手さを追求するカスタムでは無く、あくまでも純正イメージを崩さないスタイリッシュな方向で処理が加えられた。

ヘッドユニットにはダイヤトーン・サウンドナビの「NR-MZ80PREMI」を装備。優れた音質や充実の調整機能をフル活用して狙ったサウンドを引き出している。ハイレゾ再生をはじめている今も、オーディオのセンターユニットとしてフル稼働中だ。

◆ハイレゾシステムの追加で愛車のポテンシャルを再認識

ハイレゾ再生もオーナーの昨今の興味の中心。DAPにはFiio X5を用いる。ハイレゾ再生で愛車のシステムの良さを再認識している。

《ハイレゾ再生もオーナーの昨今の興味の中心。DAPにはFiio X5を用いる。ハイレゾ再生で愛車のシステムの良さを再認識している。》

DACにはオーディオテクニカの「AT-HRD500」をチョイス。ハイレゾサウンドを余すところなくアナログ変換してナビに接続する。

《DACにはオーディオテクニカの「AT-HRD500」をチョイス。ハイレゾサウンドを余すところなくアナログ変換してナビに接続する。》

友人の影響でカーオーディオに目覚めたオーナーの宮前さん。今では独自の方向性で大好きなサウンドを追求する毎日だという。

《友人の影響でカーオーディオに目覚めたオーナーの宮前さん。今では独自の方向性で大好きなサウンドを追求する毎日だという。》

昨今オーナーの興味は“ハイレゾ再生”に向いているという。ナビやスピーカー、パワーアンプによってここまで音が進化してきた愛車を、さらに高音質にするための要素としてハイレゾを積極的に取り入れはじめている。

ハイレゾ再生対応のDAPとしてはFiio X5をチョイス、オーディオテクニカの「AT-HRD500」をDAコンバータとして利用して、アナログ変換した信号をダイヤトーン・サウンドナビのAUX入力に接続するというシステムを構築した。ハイレゾを再生することでナビの性能やパワーアンプ、スピーカー群などのポテンシャルの高さをあらためて感じることができたとか。ハイレゾ音源を高音質な車載システムが受け止めてサウンドの心地良さはさらにアップした。

キッカー「L7QB8」の持つ低音の迫力とパワー感、さらには同じくキッカー「QS654」の持つクリアなサウンドを両立させた宮前さんのプリウス。常に自分の求める音に貪欲に取り組む姿は素晴らしい。最新のサウンドやシステムアップにも余念が無いオーナーは、オーディオのより豊かな楽しみ方を愛車を進化するたびに見つけ出してきた。これからもますます充実したオーディオライフを満喫していくことだろう。

《土田康弘》

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