“カーエレクトロニクス”の最新事情を、月ごとにテーマを定め、週1でリポートしていく。今月は、今もっとも注目を集めているカーエレアイテムの1つ、「ドライブレコーダー」を取り上げる。トレンドから注目アイテムまでを、端的に解説していく。
今週はまず、トレンド分析をお贈りする。
さて。「ドラレコ」市場は今、花盛りだ。さまざまなメーカーが多彩にラインナップを揃えていて、選択肢が幅広い。
タイプは大きくわけて以下の3つに分類できる。もっとも一般的なのは、モニターを備えたオールインワンタイプ(カメラ部が別体になっているものも含む)、そしてその他には、ルームミラータイプ、カーナビ連携タイプがある。ちなみに、モニターを備えていないタイプも存在しているが、それらは少数派と言っていい。
スペック的な部分でチェックすべき項目は、以下の3要素だ。
「フルHD」
「GPS」
「Gセンサー」
上記3項目はいずれも、ひと昔前ならば上級機にしか搭載されていなかったものだが、現在は基本機能になりつつある。これが搭載されていれば、“スタンダード機”と判断していいだろう。これらを備えた上でプラスαの機能まで求めるか、3項目のうちの何かを外して予算を抑えるか。このように選んでいくとわかりやすいのではないだろうか。
ところで画質についてだが、常に「フルHD」で撮影していると収録時間が短くなる。なので現実的には、「フルHD」未満のモードで録画しているユーザーは多いのではないだろうか。と考えると、必ずしも「フルHD」対応でなくても良いようにも思えるが、いかがだろうか。もちろん、旅の記録としてキレイな画像も残したいと思ったとき、「フルHD」は相当に威力を発揮するのだが。
「GPS」と「Gセンサー」は、搭載されているとぐっと便利になる。前者は画像データに位置データを付随させることができ、後者は衝撃を感知することが可能になるので、事故前後の記録を確実に保存できる。機種によっては、駐車時にも衝撃を感知して録画を開始するものもある。
さらにチェックすべきは、カメラの画素数や、視野角、といったところか。プラスαの機能で注目度が高いのは、スマホとワイヤレスで繋がり、スマホ画面で映像を確認できる機能だ。本体のモニターサイズが小さい機種の場合は特に、この機能が搭載されていると映像確認がしやすくなる。
ざっとしたトレンド分析は以上だ。次週からは、タイプごとの注目機をクローズアップし、それぞれのメリットについて考えていく。
《text:太田祥三》