ホームでもカーでもスピーカーはもっとも重要なエクイップメント(機器)。音をよくしたいと願うとき、音の入り口や出口はいちばん気になるところだ。
とくに音の出口であるスピーカーは、ナビやヘッドユニットから送られてきた電気信号を物理的な振幅に変換する重要な変換器であり、純正から市販品に交換することで音質アップを図ることができる。市場で売られているスピーカーは数千円のモノから百万円前後のものまで幅広く、メーカー、グレード、サイズほか、コアキシャル(同軸)、セパレート2ウェイ、3ウェイと多岐にわたる。
純正スピーカーはメーカーが限られた予算の中で最大限に良い音を出せるように研究開発をしているのだが、やはり限界値はあるものだ。スマホやポータブルプレイヤーの普及により、音の進化、イヤホン・ヘッドホンへのこだわりが普及して良い音が身近に感じてきた。そんな中で「純正スピーカーの音に満足できない」というユーザーの声をよく聞く。
アフター市場で売られているスピーカーは純正と比べ、クオリティーが高い。性能と音質は価格と比例していると考えてよい。あとはどう選ぶかだ。価格も気になるところだが自分が聴きたい楽曲にマッチした音色のスピーカーを選ぶのが先決。またカーオーディオは取り付けの良しあしで音の出方も変わってくる。
次週は選び方について案内したい。
《text:永松巌》