“カーオーディオ・プロショップ”という言葉を聞いたことがあるだろうか。これが何であるのかをひと言で言うならば、「カーオーディオを楽しもうとするときの強い味方」。それが“カーオーディオ・プロショップ”だ。
ドライブと音楽はセットだ。音楽のないドライブは味気ない。その音楽をより良い音で聴けたなら、ドライブはもっと楽しくなる。それをサポートしてくれるのが、“カーオーディオ・プロショップ”なのだ。
そんな“カーオーディオ・プロショップ”の魅力を多くの方にお伝えすべく、当連載をスタートさせることと相成った。これをきっかけに、カーオーディオに興味を持っていただけることを願って…。
さて本題だ。今月は、「“プロショップ”ってどんなとこ?」と題し、プロショップのバリューについて毎回端的に解説していく。そして今回のテーマは、これだ。
『カースピーカーは、売っている状態では半完成品』
“カーオーディオ・プロショップ”はズバリ、カーオーディオの取り付けをしてくれるお店である。しかし、単に取り付けるだけのお店ではない。特にスピーカーにおいては、「スピーカーを作ってくれるところ」と理解していただきたいと思う。
ホームオーディオのスピーカーを思い出してほしい。“エンクロージャー”と呼ばれる箱にスピーカーユニットが取り付けられている状態で売られている。しかし、カーオーディオのスピーカーは、ユニットだけで売られている。この状態ではまだ、スピーカーとしては未完成なのだ。
“カーオーディオ・プロショップ”は、これをドアに取り付け、ドア内部の音響的なコンディションを整え、ドアをスピーカーとして完成させてくれるのだ。
今週の結論。
「“カーオーディオ・プロショップ”とは、カースピーカーを作ってくれるお店でもある」
次回は、ドアの内部をどのように加工しているのか、その実際をお伝えする。
《text:太田祥三》