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取り付け性と音質性能、優先すべきはどっち?…DSP[カーオーディオユニット AtoZ]

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愛車のサウンドシステムのバージョンアップに興味を抱くドライバー諸氏に向けて、カーオーディオユニットの製品情報を多角的に発信している当連載。現在は、「DSP」について説明している。今回も前回に引き続き、「パワーアンプ内蔵DSP」の選び方を解説していく。

さて前回は、「パワーアンプ内蔵DSP」を選ぶ際にはまず、「コントロールできるch数」、「内蔵パワーアンプの出力」、「内蔵パワーアンプのch数」、これらを吟味すべきだと説明した。今回はそれに続いて考えるべきポイントを紹介する。

それはズバリ、「取り付け性」だ。なお、「取り付け性」に影響する要素は2つある。1つは「サイズ」で、もう1つは「消費電力量」だ。

それぞれがどういうことなのかを説明していこう。まずは「サイズ」について。「パワーアンプ内蔵DSP」はシート下に取り付けられる場合が多いが、中には超コンパクトなモデルがありそうであればグローブボックス内やナビ裏等のダッシュボード内に入れられることもある。で、このような取り付け方を行えるのであればシート下のスペースをその他のアイテムのために取っておけて、しかも取付工賃の抑制も可能となる。なぜなら、ナビ裏からの配線が短くて済むからだ。ケーブル代が少なくて済み、場合によっては工賃自体も少なくなる。

なおシート下に取り付ける場合でも、「サイズ」の確認は必須だ。シート下のクリアランスは車種によって異なる。スペースに収まるモデルをセレクトしよう。

続いては「消費電力量」について説明していく。特に取付工賃を抑えたい場合には、「消費電力量」のチェックは重要だ。なぜなら「消費電力量」が少ないと、電源配線は必ずしも「バッ直(メインバッテリーから直接電源を引き込む配線方法)」をしなくても良くなるからだ。

音を優先させたい場合には「バッ直」はした方が良いが、それがマストではないモデルでは「バッ直」はしないという選択肢が浮上する。そしてその決断をすればインストール費用を抑制できる。

ただし、超コンパクトなモデルや「消費電力量」が少ないモデルは、内蔵パワーアンプの出力がナビ等のメインユニットと同等か少し大きい程度である場合が多い。対してそこそこにサイズの大きいモデルや「消費電力量」がある程度大きなモデルは、内蔵パワーアンプのパワーが外部パワーアンプ並かそれに迫るレベルであることが多い。内蔵パワーアンプの出力差は性能差と比例しないが、メインユニットの内蔵パワーアンプと外部パワーアンプほどの開きがあれば、その違いは音に表れる。

というように、「取り付け性」にこだわると音質性能的には多少なりとも不利が生じる。このことは頭の中に入れておこう。合理性&コストを取るか、音にこだわるか、そこのところを熟考しよう。

今回は以上だ。次回も「パワーアンプ内蔵DSP」を選ぶ際のチェックポイント解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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