フロントスピーカーにディナウディオ・エソテックの3ウェイをチョイスしたす菅原さん。ミッドバスはインナー取り付けするなど愛知県のLEROY(ルロワ)が手がけたシンプルなインストールで普段使いも便利なクルマを作り上げた。
◆ミッドレンジをビルトインするAピラーは
存在感たっぷりでコクピットデザインの中心
愛車のトヨタ『オーリス』にクオリティの高いオーディオシステムを導入した菅原さん。前編でお伝えした通り、DSPやオーディオプレイヤーを兼ねたシステムの司令塔的な役割のユニットとして選んだのはザプコのHDSP-Z16VAD-8A。一方サウンドの要となるフロントスピーカーに選んだのはディナウディオのスピーカー群だった。
このクルマの音の根幹となるフロントスピーカーには、高品質なシリーズとして定評のあるディナウディオ・エソテックの3ウェイをインストール。ディナウディオの表現するサウンドをコクピットでフルに味わえる仕様に仕上げている。
インストールデザインで見どころとなったのはAピラーまわりだ。ドアミラー裏にはマウントをワンオフして28mmのソフトドームツイーター(MD-102)をインストール。またAピラーには76mm口径のソフトドームミッドレンジ(MD-142)をビルトイン取り付けする。ミッドレンジはグリルも含めて存在感満点、Aピラーの加工もスタイリッシュにまとめているので違和感もない。このクルマのコクピットを彩るアイキャッチにもなっている。
◆ミッドバスはドア純正位置にインナー取り付け
シンプルなインストールで実用性も確保する
Aピラーまわりには音質を優先しつつ高いデザイン性も兼ね備えたインストールを実施。そのために中高域の2ウェイユニットをビルトイン取り付けして、オーディオカーを強く感じさせるデザインを施した。しかしコクピット全体を見るとかなりシンプル仕上がりになっているのが見て取れる。
ミッドバスであるエソテックの17cmユニットはドアにインナー取り付けされているのも印象的。普段使いの良さや、純正のインテリアデザインを崩さないという意味から採用されたインストールであり、コクピット全体を落ち着いたイメージに仕上げるのに貢献している。
フロント3ウェイ+サブウーファーのマルチウェイシステムはザプコのDSPを使ってコントロールされ、各帯域のつながりも良く、一体感のあるサウンドでオーナーが望んだディナウディオらしいサウンドを見事に引き出すことに成功している。
◆ザプコとサイバーナビXシリーズを搭載し
利用シーンでオーディオプレイヤーを使い分ける
オーディオプレイヤーに用いられるのは前編でも紹介したザプコのHDSP-Z16VAD-8A。DSPとオーディオプレイヤーをオールインワンした多機能ユニットで、レベルの高い音楽再生とプロセッシングを同時にこなしてしまうのが魅力。操作&表示部はコクピットに設置され、曲のセレクトやDSPのメモリー切り替えなども手元操作で行う得る仕組み。
もうひとつのプレイヤーとして搭載するのがカロッツェリアのサイバーナビXシリーズだ。こちらはサイバーナビをベースにシャーシの素材や回路設計などを見直し高音質化を果たしたハイエンドモデル。普段使いするには車載機の使いやすさが際立つ。高音質はもちろんナビ機能もサイバーナビだけにハイレベルだ。
大量の楽曲データをUSBメモリーなどに保存して車内に持ち込んでたの楽しんでいるオーナー。ザプコのプレイヤーとサイバーナビXシリーズをケースバイケースに使い分けて楽しんでいる。
ディナウディオ・エソテックの3ウェイサウンドをはなすなみにか隅々まで楽しめる仕様を作り上げた菅原さんのオーリス。デジタルデータの再生でも使い勝手の良いシステムを構築して、ドライブの快適性を一層アップした。自分流のシステム構築を今後も続けていく予定だ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
《text:土田康弘》