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春だ! カーオーディオ・プロショップに行こう! Part5「そこに行けば、聴いて選べる!」

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販スピーカーの一例(DLS・RCS6.2)。全 3 枚写真をすべて見る

クルマの中では、好きな音楽を好きな音量で誰にはばかることなく満喫できる。その音楽が、より良い音で聴けるようになったらどうだろう。「プロショップ」に行けばそれが果たせる。車内のリスニング環境を整えるための方策を、さまざま実践可能となるからだ。

「プロショップ」に行けば、魅力的なスピーカーに出会える!

というわけで当特集では、愛車のオーディオシステムの実力を高めたいと思ったときの頼れる味方、「カーオーディオ・プロショップ」のバリューを紹介し、その活用方法を説明している。今回は「聴いて選べる」ことについて解説していく。

さて、愛車のサウンドシステムをより良くしたいと思ったら、まずはスピーカー交換から始めるのが常套手段となるのだが、スピーカーを選ぶ際には、できることなら試聴をしたい。今の時代、ネットで買い物をすることが多くはなっているけれど、ことカースピーカー選びにおいては音を聴いてみないと分からない。実機を目の前にして、そして実際に音楽を流してみないと、好みのモデルかどうかを判別し難い。

ちなみに、カー用品量販店でもスピーカーの試聴ができる場合は多い。しかし品揃えが充実している店舗は限られる。中には「カーオーディオ・プロショップ」としても活動している店舗もあるが、そうではない場合には、国産ブランドのエントリー機が中心となるというケースが少なくない。

対して「カーオーディオ・プロショップ」では、国産の人気モデルはもちろんのこと、海外の実力ブランドのモデルも多彩に取り扱っている。ちなみに、世界にはさまざまなカーオーディオブランドが存在しているので、視線を世界に向けると製品選びの選択肢が一気に増える。そして「カーオーディオ・プロショップ」では、海外ブランドの製品情報もさまざま把握可能となる。もちろん、そのうちのいくつかは実際に音も聴ける。

オーディオ機器は、多かれ少なかれ各機ごとの個性がある。そして人の好みも千差万別だ。自分の好みにぴったりと合うモデルを見つけ出したいと思うなら、選択肢の多い中から選べた方が良い。「カーオーディオ・プロショップ」に行けば、国産、海外含めてたくさんの製品の中から魅力的な1台を選び出せる。

市販スピーカーの一例(フォーカル・PS 165 FE)。

多くの「カーオーディオ・プロショップ」を回ってみると、新しい発見に出会える!

ところで、ホーム用のスピーカーはスピーカーユニットが箱(エンクロージャー)に取り付けられた状態で製品化されている。対してカー用のスピーカーは、スピーカーユニットが裸の状態で売られている。なので「カーオーディオ・プロショップ」では、ユーザーに音を聴いてもらおうと思う製品については、試聴用のエンクロージャーを製作しそれにスピーカーユニットを装着して店頭に並べている。

そして試聴用のスピーカーは基本的に、形や大きさが同一のエンクロージャーに装着されている。そうすることで、コンディションをイコールにすることができるからだ。結果、各製品の性能や特徴を見極めやすくなる。

ちなみに試聴機が積み上げられたその全体のことは、「デモボード」と呼ばれている。全体は一体化しているわけではないのだが、見た目的には1枚の板にさまざまなスピーカーが取り付けられているようでもあるので、“ボード”と呼ばれているというわけだ。

なお、試聴できる製品の数はお店ごとでさまざまだ。10機種以上の試聴機を用意しているお店もあれば、5、6機種とモデルを厳選している場合もある。なので、もしもたくさんのモデルの中から選びたいと思ったら、複数のお店を回った方が良い。どこに行っても数機種は同じモデルが置かれていたりもするが、お店ごとで試聴機のセレクトはさまざまなので、複数の店舗を回れば聴けるモデルの数は絶対的に増えていく。

また、店舗を回ることで自分にとって相性の良いお店がどこなのかも探れる。まずは近くのお店からいくつか回ってみよう。そうすればさまざまな発見に出会えるはずだ。

市販スピーカーの一例(モレル・イレイト チタニウム 602)。

デモカーは、システム構築のプラン作りの参考になる!

なお多くの「カーオーディオ・プロショップ」は、デモカーも用意している。デモカーでは基本的に製品を比較試聴することはできないが、システム構築のプラン作りの参考となる情報が得られる。各車ごとコンセプトを持ってシステムが組まれているので、それをメジャーにして自分ならどこまでを目指すべきかを検討できる。

例えば、メインユニットを換えただけのデモカーがあったとしたら、メインユニットを換えることでどう音が変わるのかを確認できる。または、エントリースピーカー+パワードサブウーファーというようなライトシステムが積まれたクルマでは、初級ユニットでどこまでのサウンドクオリティが得られるのかを把握できる。そして、ハイエンドユニットを用いてフルシステムが組まれたクルマでは、カーオーディオの可能性を知れる。

ところで最近は数が減ってはいるものの、店頭ではたまに「試聴会」と呼ばれるイベントが開催されることがある。もしも近くの店舗で何らか「試聴会」が行われるという情報を掴んだら、都合が合えばぜひとも参加してみよう。普段は得られない情報を手にできる。

なお、ひと口に「試聴会」と言ってもタイプはさまざまある。単一のメーカーが試聴機をさまざま持ち込んで開催することもあれば、複数のメーカーがそれぞれデモカーを持ちよって集結することもある。超高級品が多く聴けることもあれば、手頃なモデルがたくさん集められることもある。このように内容はいろいろだが、普段は聴けない製品の音を確認できる貴重な機会となるばずだ。

また、行ったことのないお店を訪れる良いきっかけにもなる。なぜならば「試聴会」は、門戸が広く開かれている場合がほとんどだからだ。店側も新規のユーザーを呼び込むきっかけとしようとしている場合も多く、初めてのユーザーが訪れやすい雰囲気が作られる。実のところ「カーオーディオ・プロショップ」は多くのドライバーがイメージしているよりも敷居は低いが、初めてのお店にはなかなか足を運びにくい…、そう感じている人が少なくないこともまた事実だろう。しかし「試聴会」ではさらに敷居が下がる。新たなお店を開拓するチャンスともなるのだ。

今回は以上だ。次回も「カーオーディオ・プロショップ」のバリュー解説を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《text:太田祥三》

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