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追求するほど楽しさ倍増! カーオーディオの“こだわりポイント”を大解説 Part2 システム編 その1 “内蔵アンプシステム”にこだわる!

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カーオーディオにおいてのこだわりポイントを1つ1つ深掘りしている当特集。今回からは第2章に突入し、システム・スタイルのいろいろについて解説していく。その第1回目としてまずは、“内蔵パワーアンプシステム”にフォーカスする。

こだわりの“内蔵パワーアンプシステム”を構築すると、得られるメリットは主には4つ!

カーオーディオでは、「どのようなシステムレイアウトにするか」というところもこだわるポイントとなってくる。というわけでまず今回は、こだわりの“内蔵パワーアンプシステム”の構築方法と楽しみ方について考えていく。

なお“内蔵パワーアンプシステム”とは「外部パワーアンプを使わないシステム」のことを指すのだが、これには2タイプが存在している。1つは「メインユニットを核とするシステム」で、もう1つが「パワーアンプ内蔵DSPを核とするシステム」だ。

で、これにこだわるときの最大の楽しみどころは、「内蔵パワーアンプのままでどこまで高音質化が図れるか」だ。外部パワーアンプを用いた方がよりハイグレードなシステム構築が可能となるのは確かだが、それを敢えて使わず内蔵パワーアンプの限界を引き出すことに挑戦する…。そこのところが醍醐味となる、というわけだ。

ところで“内蔵パワーアンプシステム”を選択すると、得られるメリットが主には4つある。まず1つ目のメリットは、「省スペース化が図れること」だ。サブウーファーを導入する場合にはそれを鳴らすための外部パワーアンプが必要となるが、基本的にはそれ以外の外部機器は不要だ。結果、トランクの積載スペースが食われることもない。

2つ目のメリットは「コストが掛かりにくいこと」だ。外部パワーアンプ代が掛からずその分のインストール費用も掛からない。さらにはケーブル代も少なくて済む。外部パワーアンプに信号を送り込むためのラインケーブルが不要となるからだ。

3つ目のメリットは「一点豪華主義的に、スピーカーに予算を注げること」だ。リーズナブルなスピーカーを選んで全体のコストダウンを図っても良いが、予算をある程度は計上できる場合はそれをスピーカーだけに注ぎ込める。よりハイグレードなスピーカーを手にしやすくなる。

そして4つ目のメリットは、「省電力化が図れること」だ。外部パワーアンプを使わない分消費される電力量が少ないので、特に電気自動車やハイブリッド車では大きなメリットとなってくる。

カロッツェリア・サイバーナビXシリーズ

より高性能なメインユニットを使った方が、より深く楽しめる!

続いては、“内蔵パワーアンプシステム”の2つのタイプについて、それぞれの実行の仕方を解説していく。まずは「メインユニットを核とするシステム」から。

ところで、メインユニットはさまざまある。なので、メインユニットを核としてこだわりの“内蔵パワーアンプシステム”を組もうとする場合には、まずはメインユニット選びからこだわりを発揮したい。そうした方がより深く楽しめる。

お薦めモデルを具体的に紹介していこう。筆頭に挙げるべきは、三菱電機の『ダイヤトーンサウンドナビ』とカロッツェリアの『サイバーナビXシリーズ』だ。これらをお薦めする理由は、主には2点ある。1つは「サウンドチューニング機能が優れているから」、もう1つは「音響パーツと音響技術に贅が尽くされているから」だ。つまりは「より高音質」なのである。

なお、それぞれに固有の特長もあるので併せて紹介しておこう。まず『ダイヤトーンサウンドナビ』には、三菱電機独自の機能である「マルチウェイ・タイムアライメント」が搭載されていることがストロングポイントだ。当機能を活用すると、内蔵パワーアンプを合理的に使えるようになる。

例えば、フロント2ウェイスピーカーを“マルチ制御”しようとするとき普通は、パワーアンプのch数はスピーカーの数(この場合は計4つ)と同数が必要となるが、『ダイヤトーンサウンドナビ』の場合には、使用する内蔵パワーアンプは2chだけで済む。なので、リアスピーカーを生かしたままにもできるし、スピーカーケーブルの本数も少なくて済む。

一方『サイバーナビXシリーズ』の方は、ハイレゾ音源のネイティブ再生が可能であることと、再生可能なあらゆる音源をハイレゾ相当に変換する「マスターサウンドリバイブ」機能が搭載されていることが、特筆すべき特長だ。

カロッツェリア・サイバーナビ

エンタメ力に重きを置くなら、『サイバーナビ』もお薦め♪

また、カロッツェリアの『サイバーナビ』シリーズもお薦め度が高い。理由は主に2つある。1つ目は「サウンドチューニング機能が優秀だから」だ。『サイバーナビ』も『サイバーナビXシリーズ』と同等の機能が搭載されている。そして2つ目の理由は、「エンタメ機能が多彩だから」だ。『サイバーナビ』には、YouTubeをブラウザを介して視聴できる機能や、家庭のブルーレイレコーダーにアクセスしてその中に録り溜めしてあるテレビ番組が観られたりする機能も搭載されている。車内エンタメ力が充実した“内蔵パワーアンプシステム”を満喫したいと思ったら、『サイバーナビ』は有力な候補となってくる。

なおその他のカロッツェリアのメインユニットも、「ネットワークモード」に対応したモデルであると『サイバーナビ』に準じたサウンドチューニングを行える。カロッツェリアのメインユニットには、サウンドチューニング機能が優秀なモデルが実に多い。

続いては「パワーアンプ内蔵DSPを核とするシステム」においての、機種の選び方のコツを解説していく。

なお、パワーアンプ内蔵DSPも各社からさまざまなモデルがリリースされていて、百花繚乱の様相を呈している。で、ほとんどのモデルに高性能なチューニング機能が搭載されている。その点においては各機で大きな性能差はないと思って良いだろう。

ただし、内蔵パワーアンプの性能はまちまちだ。パワー(出力)も異なっているし、ハイグレードなモデルほどより高音質に仕上げられている。なのでこだわろうとするならば、予算の許す範囲でよりグレードの高いモデルを選ぶべきだろう。また、内蔵パワーアンプのch数も異なるので、これについては今後のシステム発展のプランに応じて適切なものを選択しよう。さらにはインストール性を重視して小型モデルを選ぶという手もある。パワーアンプの性能と使い勝手、そして予算も鑑みながら、自分にとってのベストを探ろう。

今回は以上だ。次回もこだわりのシステム構築法についての解説を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《text:太田祥三》

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