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映える黒、美しい描写力は映像も地図も最大限に引き立たせる『ストラーダ F1X Premium10(CN-F1X10BLD / CN-F1X10LD)』

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映える黒、美しい描写力は映像も地図も最大限に引き立たせる『ストラーダ F1X Premium10』全 53 枚写真をすべて見る

狭い街区を縫うように走る道路、不揃いの番地など、日本の道路事情はそのわかりにくさで世界でもワーストクラス。一方で、日本のカーナビゲーションが世界に冠たる実力を身につけることができたのも、こうした事情が背景にあったからこそとも言える。

今回はそうした優れたナビ機能を搭載した上で、美しい大画面を備えつつ安全・安心に最大限配慮したパナソニックのAV一体型カーナビ「ストラーダ」の最新モデル『F1X Premium10』の実力を検証することにした。

漆黒引き立つ有機ELディスプレイ
液晶と比較してメリットはどこにあるのか

まずはナビゲーションとしての基本性能を試すため、目的地に設定したのは世田谷区二子玉川の住宅街にあるレストラン。世田谷区といえば日本でも有数の高級住宅街として有名だが、入り組んだ道路が縦横無尽に走るエリアとしても知られる。私もこれまで何度となくカーナビゲーションのテストコースとして用いて来たのもそうした理由があったからだ。果たして「F1X」はそこまでのルートをどう案内してくれるのだろうか。

まず「F1X」を起動させて驚くのがディスプレイの鮮明さだ。10V型というカーナビとして最大級の大画面であることはもちろんだが、クッキリとした地図が色彩豊かに表現されているのには誰もが美しいと感じるだろう。特に印象的なのが地名や施設名など文字情報の鮮明さで、従来にも増して文字がクッキリと見えている。その理由は「F1X」が市販AVカーナビとして初めてディスプレイに有機ELパネルを採用していることが大きい。

有機ELは自発光することでコントラストが高く深みのある黒を表現できるという大きな特徴を持つ。これは地デジやビデオ映像などの高画質化でもメリットを発揮するが、単に地図情報を表示することでも抜群の見やすさをもたらしているのだ。

自発光できるということは、つまり液晶ディスプレイでは必須だったバックライトが不要ということ。これは筐体の薄型化にも貢献する。「F1X」のディスプレイはなんと4.7mm(最薄部)の厚みしかない。その薄さは驚異的で、横から見ても単なる“板”にしか見えないほど。当然、その分だけ軽量化にもつながるから、これは振動対策としても効果を発揮する。画面サイズが10V型ともなると細かな振動は、地図を確認する目に疲労を与えがち。結果として有機ELディスプレイの搭載は様々な部分でメリットをもたらしているのだ。

見たものと表示が一致することで
直感的に分かりやすい道路案内になる

さて、話は「F1X」のナビ機能に戻る。都心から二子玉川までのルートは基本的に国道246号線を使うが、途中には多くの交差点だけでなく、地下道や首都高速への入口もあったりして、常に走るべき車線に気を配っておかないといけない。道に不慣れだとルートを間違えてしまうことも十分考えられる。それが「F1X」を使えば車線ガイドが極めて適切に行われるため、迷うことなくスムーズに走ることができるのだ。

たとえば道順を把握するのに欠かせない方面看板表示は、道路上にある看板と表示が一致。しかも、その中で進むべき方角はオレンジ色で示されている。

さらに都内ではよく見かけるカラーレーンも交差点拡大図にそのまま反映されている。そのため、分岐すべきポイントが把握しやすくなり、初めての道路であっても自信を持って目的地へとクルマを進められるのだ。

見落としやすい道路標識も
音声とポップアップで分かりやすく表示する

また、初めての土地ではつい周辺が気になって肝心な道路標識を見落としやすくなる。そんな時でも「F1X」はその情報を地図上に大きくポップアップ表示し、音声でもガイドしてくれるのだ。カーブに近づけば「カーブです」。止まれの標識があるところでは「一時停止です」。制限速度を超えているときは「速度超過です」と言った具合。これなら安心して運転に専念できるというものだろう。

そして、見逃せないのが逆走検知警告/逆走注意アラームの搭載だ。高速道での案内に限られるが、走り出したときに逆走しないよう注意を促し、合流部で万一逆走を始めてしまった場合はそれを警告してくれる。逆走は高齢者の問題と思っている人が多いようだが、不慣れな場所では高齢者でなくても間違えることも少なくないという。「F1X」ならそんなうっかりミスを迅速に知らせてくれるのだ。

さて、いよいよ目的地付近まで近づいてきた。二子玉川は駅前こそ整備されているが、そこを外れて一歩住宅街に入ると途端に道路が狭くなり、その狭さは試乗したトヨタRAV4でも持て余すほどだ。しかも、細街路が数多く区切ってあるため、ルートガイドをしていてもレストランへ通じる道路がどこなのかわかりにくい。この状況で本当に目的地へ到着できるのか不安になってしまっても不思議ではない。

住宅街の中にあるレストラン
市街地図が迷わずナビゲートしてくれる

しかし、「F1X」はここでも真価を発揮した。市街地図として5mスケールまで拡大でき、その表示から建物や道路の状況が手に取るように分かるのだ。一般的に市街地図表示は各地の主要部分だけを対象にしていることが多いが、この地図は日本全国、100%の市街地をカバー(※調査終了時期:2019年11月、無人島など一部離島を除く)。1741都市すべてを市街地図レベルまで拡大して表示できるのだ。河川の形状までもリアルに描き、建物を1軒ごとに表示。しかも地図データは市街地・住宅地図も詳しいゼンリン製だ。その正確さもあって、無事に目的地であるレストランに到着することができたのだった。

安全・安心の必須アイテムとなった
ドライブレコーダーとの連携も高精細

ところで、今回の試乗車にはこの秋発売の「F1X Premium10」専用ドライブレコーダー「CA-DR03HTD」が装着されていた。前後2カメラで走行中のアクシデント発生に備えて映像を記録するわけだが、このレストラン近くの駐車場で思いがけないメリットを体験することができた。

というのも、このドライブレコーダーの映像はフルハイビジョンで撮影記録し、この後方の映像はバックカメラとしても活用できるのだ。「F1X」ではその映像をハイビジョン画質で再現できるからキレイさは半端ない。まるで後方を肉眼で見ているかのような鮮明さで捉えられるのだ。この秋発売の「F1X Premium10」に、にこの組み合わせはぜひオススメしたいと思う。

車内テレワークにも使用できる!?
ノートパソコン+ストラーダという活用法

そして、「F1X」の高解像度なディスプレイ映像は車内でのテレワークとしても活用できることを発見した。それを最後にご報告しておきたい。

「F1X」のディスプレイの解像度は1280×720pの、いわゆるハイビジョン画質だ。この解像度を活かせばPCとHMDI接続するだけでサブディスプレイとして利用できるようになるのだ。試す前はナビとしては大画面であってもさすがにPCのサブディスプレイとしては無理があるのではないか、そう思っていたが実際に使ってみるとホームページを表示しても一つひとつの文字が鮮明に読めるではないか。

長時間の使用は画面の焼き付き原因となるのでお勧めできないが、ちょっとした調べ物やメールの返信、エクセルやパワーポイントのデータを表示することも対応可能だ。出掛けた先で仕事場を確保できないとき、「F1X」なら車内をテレワークの場所として準備できるわけで、まさに「F1X」はマルチな才能を持つ、今の時代にマッチしたカーナビゲーションと言えるだろう。

有機ELディスプレイの“黒”が映える!
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《text:会田肇》

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