カスタムオーディオに魅了されてさまざまなシステムアップを経験してきた千葉さん。今回、栃木県のlc sound factoryとのコラボで作り上げたのがウォール&15インチ×2発のウーファーボックス。ミラベースとしてはあり得ないほどのド迫力のカスタムが完成した。
リアセクションを丸ごと使って
巨大なエンクロ&ウォールを設置
ミラという限られたスペースでやりたいことを存分に盛り込んだオーナー。まだまだ進化の途上だというので今後が楽しみ。
ラゲッジには3台のパワーアンプをインストール。ウォールを組んだ構造でハッチオープン時のアピール度も満点。
ブラックのフェイスパネル持つグラウンドゼロのパワーアンプ群をチョイス。ヘビーデューティなイメージが強調している。
これまでも愛車にカスタムオーディオを施してきた千葉さん。今回のミラはその集大成とも言えるカスタムとなった。最大の見どころはラゲッジ~セカンドシートを使った巨大なウーファーボックス&アンプラック。クルマのリアセクションを丸ごと使ってボックス&ウォールを組み、迫力満点のカスタムインストールを完成させた。
まずはリアハッチ側に設置されるアンプラックから見ていくこととしよう。ミラのリアセクションがひとまわり大きく見えるようなウォールが組まれたラゲッジ。垂直に切り立ったパネル面にはグラウンドゼロのパワーアンプ3台をインストール。2台のGZIA 4115 HPXはフロントスピーカーをドライブ、GZCA 12.0Kはサウウーファーをパワフルにドライブする強力なパワーアンプ群となった。
真っ黒なボードにブラックのフェイスパネルを持つグラウンドゼロのパワーアンプをレイアウト。虚飾を排したかなり男っぽい作りで、ヘビーなカスタムオーディオマシンならではのウォールデザインとなった。ラゲッジオープン時の押し出し感も満点でインパクトも十分。下部に大型のGZCA 12.0K、上部に中型アンプのGZIA 4115 HPXを2台並べる左右対称のレイアウトでまとまり感も上々だ。
充実のパワーアンプを揃え
システム的にも万全の構え
下部にはグラウンドゼロの大型アンプであるGZCA 12.0Kをインストール。パワフルにサブウーファーをドライブする。
上部にはグラウンドゼロのGZIA 4115HPXをインストール。ブラックのフェイスパネルが漆黒のウォールに溶け込む。
2台のGZIA 4115HPXをインストール。これらのパワーアンプは大径のフロントスピーカーをしっかり鳴らし切る狙いで導入された。
デザイン面の迫力に加えてサウンドを支えるシステムにもこだわり満載だ。15インチサブウーファー×2発に加えパワフル仕様のフロントスピーカーをドライブするのがリアセクションのウォールにインストールされているグラウンドゼロの3台のパワーアンプ。
圧倒的な低音の響きを引き出すのはサブウーファーに用いられたGZCA 12.0K。ウォール下部に設置され、ラゲッジの左右幅をいっぱいに使うほどの存在感を見せる。2Ω接続で9000Wをたたき出すモンスター級のパワーアンプならではの存在感を持つ。後で紹介する15インチサブウーファーを余裕で鳴らし切るこのシステムの中核的なパワーアンプとなった。
さらにフロントスピーカーにもパンチプロの10インチをミッドバスに用いるなど、パワー感満点のスピーカー構成を導入している。そんなシステムを存分に鳴らし切っているのがグラウンドゼロのGZIA 4115HPX。70W×4チャンネルの出力を備え、ドアオープンの際にも外向きへの音飛びを十分に考慮したパワフルサウンドを響かせることができるシステム構成とした。
キャビン後部には15インチ×2発の
巨大ウーファーボックスをインストール
キャビン側からボックスを見ると車室内いっぱいに広がるバスレフエンクロージャー。15インチ×2発の迫力は圧巻だ。
P3 D2-15を2発インストールしたが、今後はT2の16インチサブウーファーにグレードアップする予定だという。
バスレフポートはブラックでベースパネルのレッドとのコントラストも鮮やか。ロックフォードイメージのデザインを込めた。
ミラのリアセクションをすべて使って作り込まれた巨大なウォール&エンクロージャー。先にラゲッジ側のアンプラックを紹介したが、今度はキャビン側を見ていくこととしよう。
コクピット側から見るよ写真のように2発の15インチウーファーを備えた迫力満点のバスレフのウーファーボックスとなっている。用いられるユニットはロックフォードのP3 D2-15。軽カーにインストールするにはかなりの大径となる15インチを2発も組み込んだ見た目にもサウンド的にもパワフルそのもののボックスとなった。
2発のサブウーファーは同相のボックスに収められる。ボックス容量はミラのキャビンサイズから逆算して“設置できる最大級のボックス容量”を追求したという力作。それだけに鳴りの良さはオーナーもお気に入り。ドアオープン時の鳴りっぷりまでを含めて、アピール度満点のサウンドに仕上がった。
さらにデザイン面ではレッドのパネル面に対してブラックのバッフル&バスレフポートを設けるカラーコンビネーション。これはロックフォードのイメージカラーでもある赤×黒をイメージしたもの。ドアを開けてコクピット後方をのぞき込むと軽カーの後部スペースとはとても思えないド迫力のオーディオが鎮座するという、普通じゃあり得ない風景に誰もが驚くだろう。
今回は近年まれに見る大がかりなカスタムを施したリアセクションを見てきたが、これに負けず劣らずフロントまわりのスピーカーレイアウトにも見どころ満載だ。次回の後編ではそんなコクピットまわりのカスタムについて紹介していくこととしよう。
《text:土田康弘》