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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! 特別編 SUZUKI LAPIN by アークライド・デモカー 後編

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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! 特別編 SUZUKI LAPIN by アークライド・デモカー 後編全 10 枚写真をすべて見る

千葉県のアークライドのデモカーであるラパンを紹介する特別編。今回は手軽な取り付けで高音質化&調整されたサウンドを聴かせるオーディオを紹介。ハードルを下げて入門しやすくしたシステムにも注目。さらには内装カスタムにも見どころ満載のクルマとなった。

純正に近いシンプルなインストールで
どこまでサウンドが向上するかを実践

キッカーの中核モデルとして人気のKSS6704。トゥイーターはダッシュ上の純正位置にきれいにビルトインしてある。

キッカーの中核モデルとして人気のKSS6704。トゥイーターはダッシュ上の純正位置にきれいにビルトインしてある。

ドアは部分的に張り替え処理を施して内装のカスタム度アップ。キッカーKSSのミッドバスはドア純正位置に市販バッフルで取り付け。

ドアは部分的に張り替え処理を施して内装のカスタム度アップ。キッカーKSSのミッドバスはドア純正位置に市販バッフルで取り付け。

ダイヤトーン・サウンドナビをメインユニットに採用。調整機能を駆使して定位をコントロールしてユーザーにアピール。

ダイヤトーン・サウンドナビをメインユニットに採用。調整機能を駆使して定位をコントロールしてユーザーにアピール。

アークライドのデモカーとして製作されたラパン。前編で紹介したとおり、ルーフキャリアに外向きのスピーカー群を装備するなど、野外パーティを盛り上げる新しいカーオーディオのスタイルを提案したのがひとつの見どころ。しかしデモカーだけに、オーディオの音の良さをユーザーに体験してもらうというのが根本的な目的も同時に備えているのも言うまでもない。

しかもアークライドでは「ノーマルに近い状態でどこまで音が良くなるかを体感してもらいたい」と、あえてオーディオまわりの大加工は避けて、エントリーユーザーでも手の届く取り付けとしているのがこだわり。フロントスピーカーに選んだのはキッカーの2ウェイセパレートスピーカーであるKSS6704。ミッドバスはドアの純正位置に市販の樹脂バッフルを使ってインストール。さらにトゥイーターはダッシュ上の純正位置にピタリと収めるいかにも純正然とした取り付けとしている。

そんな2ウェイをコントロールしているのはダイヤトーン・サウンドナビNR-MZ200PREMIだ。サウンドナビの調整機能を駆使することで音像をダッシュ中央の高い位置にピタリと定位させる。このサウンドは純正では決して味わえないものなので多くのエントリーユーザーはその違いに驚くはず。そして調整機能がいかに大切なのかを知ってもらうこともこのデモカーのテーマのひとつとなった。

純正に近いスタイルでここまで音が変化することをユーザーに体感してもらうことで、オーディオインストールのハードルを下げ、より多くのユーザーが高音質なオーディオを楽しめる環境を作るのがこのデモカーの狙いとなった。

シート下にパワードサブウーファーを設置
ただし防振処理はきっちりこなして高音質化

コクピットまわりにはレトロ感漂う処理が施される。ただし純正を大きく損なうこと無く加工は最小限に抑えた。

コクピットまわりにはレトロ感漂う処理が施される。ただし純正を大きく損なうこと無く加工は最小限に抑えた。

シート下にはキッカーのパワードサブウーファーであるHS10をインストール。小型ボディながら厚みのある低音を響かせる。

シート下にはキッカーのパワードサブウーファーであるHS10をインストール。小型ボディながら厚みのある低音を響かせる。

防振処理を各部に施してヤワなボディの軽自動車を補強するのもこのデモカーのポイント。フロアなどにも防振処理を実施した。

防振処理を各部に施してヤワなボディの軽自動車を補強するのもこのデモカーのポイント。フロアなどにも防振処理を実施した。

ラパンに搭載されたオーディオシステムはシンプルだ。フロントスピーカーには先に紹介したキッカーのKSS6704を純正位置にインストール。さらにサブウーファーには定評のあるキッカーのパワードサブウーファーであるHS10をインストールしている。シート下に設置できるコンパクトなパワードサブウーファーながら、厚みのある低音と高いサウンドクオリティを実現するユニットだ。フロントスピーカーに加えて、サブウーファーを追加することで音がどのように変化するのかを、ユーザーに体感してもらうには絶好のシステムとなった。また加工無しに取り付けられる手軽さやデッドスペースを使って設置できる点など、取り付けのハードルの低さも幅広いユーザー層にアピールするには十分のシステムとなった。

純正に近い状態をキープしてオーディオの良さを引き出しているこのデモカーだが、プロショップならではのこだわりとして防振を充実させている。フロアパネルなどにも防振することで効果を発揮。軽自動車ベースであることから外来ノイズの遮断も含めて、音質向上のために気を配った数少ないオーディオの加工ポイントだ。

ハードルを下げて入門しやすくしたデモカーのシステム。しかしプロショップには調整や防振など、高音質化のためのさまざまな技術があることも漂わせることで、ステップアップの可能性を残したのもこのデモカーの大切なポイント。気になるユーザーはこの機会にアークライドでラパンを試聴してみると良いだろう。

ワンオフのエアコンパネルなど
オーディオ以外の内装カスタムもハイレベル

エアコンパネルはアルミを使ったワンオフ処理とした。AV用のノブを使った操作部もクラシカルなムードを引き出す。

エアコンパネルはアルミを使ったワンオフ処理とした。AV用のノブを使った操作部もクラシカルなムードを引き出す。

ナビの周辺部分にはシルバーのペイントを施す。インテリアの各部に用いたアルミ素材などのメタル感をここでも表現する。

ナビの周辺部分にはシルバーのペイントを施す。インテリアの各部に用いたアルミ素材などのメタル感をここでも表現する。

エアコンの吹き出し口にはメルセデス用のパーツを流用。丸型のスタイリッシュの形状でラパンのインテリアにもピタリと決まる。

エアコンの吹き出し口にはメルセデス用のパーツを流用。丸型のスタイリッシュの形状でラパンのインテリアにもピタリと決まる。

デモカーのラパン、高音質なオーディオを聴かせるという目的に加えて、カスタム処理のアピールにも余念が無い。オーディオをインストールする上で、好みの内装カスタムを施すのもひとつの選択肢だ。そんなカスタム手法を見せるのもデモカーの役割となった。

真っ先に目に付いたのはエアコンパネル。前編でも紹介したとおり、クラシックミニを再現したミニ・リマスタードに影響を受けてカスタムを実施したこのラパン。内装にもどこかノスタルジーを感じさせる処理が施されている。特にエアコンパネルは秀逸だ。操作部はAV用のノブを使って完全ワンオフしたもの。アルミのパネルを2層構造で製作、コクピットを一気にカスタム色豊かにしている。

さらにエアコンパネルやエアコンの吹き出し口、ルームミラーなど、インテリの要所要所に用いているアルミやメッキによるシルバー色をダイヤトーン・サウンドナビの外周パネルにも投入。シルバーでペイントすることで、インテリアの各部とのイメージ合わせをこなした。加えてエアコンの吹き出し口にもこだわる。用いたパーツはメルセデスのパーツ。シルバーのカラーリングや丸型でシンプルなデザインがクラシカルな雰囲気を重視したデモカーの内装にフィットしている。

オーディオ入門ユーザーに音の良さを体感してもらうのが目的のショップデモカー。しかしそこはプロショップが持つさまざまな技術を披露する場でもある。このクルマを見ることでサウンドはもちろんカスタムセンスなどが自分にフィットするかどうかを判断する材料になるだろう。まずはデモカーの試聴を体験して、それをきっかけにオーディオの世界に飛び込んでみると良いだろう

《text:土田康弘》

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