アクセスランキング

カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! 特別編 SUZUKI LAPIN by アークライド・デモカー 前編

カーオーディオカーオーディオ特集記事

カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! 特別編 SUZUKI LAPIN by アークライド・デモカー 前編全 11 枚写真をすべて見る

今回のカスタムオーディオマシンは特別編としてプロショップのデモカーを紹介することとした。ピックアップしたのは千葉県のアークライドが作ったラパン。クラシック・ミニをイメージしたカスタム手法で細部までアイデア満載の手の込んだ加工が施される。

ルーフ設置のタイヤ×2本は
実は外向きサブウーファーだった

モンテカルロラリー風のルーフキャリアを装備したラパン。2本のタイヤとフォグが設置されている様子だが……。

モンテカルロラリー風のルーフキャリアを装備したラパン。2本のタイヤとフォグが設置されている様子だが……。

タイヤの中を見るとキッカーのサブウーファー・CWC124が設置されている。オーディオプロショップならではのアイデアだ。

タイヤの中を見るとキッカーのサブウーファー・CWC124が設置されている。オーディオプロショップならではのアイデアだ。

タイヤの中央部分はエンクロージャーになっているので、見た目だけのカスタムでは無く、しっかり“鳴る”仕様とした。

タイヤの中央部分はエンクロージャーになっているので、見た目だけのカスタムでは無く、しっかり“鳴る”仕様とした。

ラパンというカスタムベースとしてはあまり用いられることの無いクルマを用いたのには、アークライド代表の大塚さんのある思いがあった。それはクラシック・ミニを現代に蘇らせたミニ・リマスタードに影響を受けたから。ラパンを使ってオリジナルカスタムを施すことでクラシック・ミニの雰囲気を現代に蘇らせたいと思ったのがカスタムのきっかけだった。

ミニと言えば往年のファンならイメージするのがモンテカルロラリー。そのアイコンとなるのはルーフトップに設置されたタイヤキャリアだろう。これをラパンのルーフに再現しているのが外装カスタムの見どころだ。しかしオーディオプロショップだけに、単なるカスタムではなく“オーディオ的遊び心”を注入したのが見どころ。

ルーフに積載された2本のタイヤ、ラリーで用いるスペアタイヤをモチーフにしたもの。しかしこのタイヤを上から見ると中央部にホイールは無くキッカーのサブウーファーCWC124をインストールしているのが確認できる。タイヤの中には丸型のエンクロージャーを仕込んで、しっかり鳴る外向きサブウーファーとしていたのだ。

この仕様、いわゆる本格的な外向き仕様では無く、イベントやアウトドアレジャーに出かけた際、車外でくつろぐシーンで緩~く音楽を聴くための簡易的な外向きオーディオが狙い。新しいオーディオの楽しみ方として同ショップがユーザーに提案するひとつのスタイルだ。ブルートゥースのオーディオ・スピーカーが野外で数多く利用されている昨今、カーオーディオを使った野外用のオーディオシステムを構築してみるのも良いだろう。

フォグランプにビルトインした
コアキシャルスピーカーも見どころ

キャリア前方に取り付けられている汎用フォグランプはレンズを抜き取り、コアキシャルスピーカーをインストールする。

キャリア前方に取り付けられている汎用フォグランプはレンズを抜き取り、コアキシャルスピーカーをインストールする。

プレートは中央部が盛り上がるデザインまでも再現。しかしロゴやデザインはすべてオリジナル。ここもオーディオイメージが強い。

プレートは中央部が盛り上がるデザインまでも再現。しかしロゴやデザインはすべてオリジナル。ここもオーディオイメージが強い。

ルーフのオーディオ機器への接続はカプラーオン。イベントなどでクルマを停めたらワンタッチで接続して鳴らし始められる。

ルーフのオーディオ機器への接続はカプラーオン。イベントなどでクルマを停めたらワンタッチで接続して鳴らし始められる。

外向きスピーカー群をコントロールしているのはカロッツェリアの1DINヘッドユニットのMVH-790。

外向きスピーカー群をコントロールしているのはカロッツェリアの1DINヘッドユニットのMVH-790。

モンテカルロラリー風のキャリアには先に紹介した2発のタイヤ・サブウーファーの他にも中高域用のスピーカーも設置されている。キャリア前方に設置されているフォグランプをよく見ると、フォグランプのレンズ面になんとキッカーのコアキシャルスピーカーであるCSC674が設置されているのがわかる。

コアキシャルスピーアーと径の合った汎用フォグランプを探し出して、レンズを外した部分にピタリとコアキシャルスピーカーをフィットさせた。スピーカー設置の加工は美しく違和感も皆無。全体のイメージを崩すこと無くオーディオを盛り込むという、カスタムセンス溢れる作り込みは同ショップならでは。ちなみに取り外したガラスレンズはヘッドライトのレンズとして移植して利用しているというからムダが無い。

またモンテカルロラリーでもキャリアの前面に取り付けられていたプレートも形状をまんま再現。ただし、まるまるコピーじゃ面白くないのでキッカーのオーディオユニットをイメージさせるイエローでコーディネート。KICKER LIVIN LOUDの文字を入れ込んでカスタム度数をグレードアップ。オーディオ取り付けはもちろん細部まで徹底してこだわるのも同ショップのカスタムスタイルだ。

オーディオインストールのみならず
各部のカスタム処理にもこだわり満載

ヘッドライトのレンズはルーフに取り付けられた汎用フォグのガラスレンズを移植。ベゼルを作ってフィットさせている。

ヘッドライトのレンズはルーフに取り付けられた汎用フォグのガラスレンズを移植。ベゼルを作ってフィットさせている。

グリル中央部のエンブレムにもカスタムが加わる。トップ面を加工してヘアライン調に仕上げメタル感を強調した。

グリル中央部のエンブレムにもカスタムが加わる。トップ面を加工してヘアライン調に仕上げメタル感を強調した。

最新装備の存在感を極力出さないようにドライブレコーダーは小型のバイク用をチョイス。ひっそりとナンバー脇に設置した。

最新装備の存在感を極力出さないようにドライブレコーダーは小型のバイク用をチョイス。ひっそりとナンバー脇に設置した。

外装カスタムとオーディオを見事に融合させたラパン。さすがにプロショップが作り上げたデモカーだけにスキが無い。オーディオに関するカスタム以外にも外装には見どころ満載なので主なポイントを順に紹介していこう。
ひとつ目に注目したいのはルーフに設置した汎用フォグランプのガラスレンズを移植したヘッドライト。ベゼル部分を作り込んで純正フェイスにマッチさせている。ガラスレンズやレンズカットでフェイスのイメージをクラシカルにイメチェンしている。

さらにグリル中央にあるラパンのエンブレムにもちょっとした細工が施されている。表面処理を加えることでアルミへアライン調に仕上げているのだ。メタル感を出すことでクラシカルなテイストを引き出しているのも全体のカスタムテーマに合致している。

さらに実用装備であるドライブレコーダーも装備しているが、大きなカメラは無粋で、クラシカルなカスタムスタイルには合わないと、小振りなバイク用のドラレコをチョイス。フロントバンパーの隙間に設置して存在感を消しているのもインストーラーの狙い。

オーディオプロショップであるアークライドだが、同ショップはオーディオをインストールする技術だけでは無く、クルマの内外装カスタムを幅広く手がけるスキルも持ち合わせている。それを具体的に実車へのカスタムでアピールしたのがこのラパンだ。オーディオの楽しみ方やカスタムの楽しみ方をあらためて教えてくれるデモカーとなった。後編は室内のオーディオ、さらには内装カスタムについて紹介して行くこととしよう。

《text:土田康弘》

編集部ピックアップ

TOP