ワインレッド+ピアノブラックのテーマカラーを用いた車内デザインで統一感を引き出す野竹さんのハリアー。ドアのアウターバッフル形状やピラーのツイーター埋め込みのスタイルなど、千葉県のアークライドのインストールスタイルに対する満足感も高い。
ツライチ感を強く感じさせる
アウターバッフルのデザインが光る
ハリアーを含むクルマ仲間などからオーディオの知識を得て、さらにはユニットなども譲り受けて完成させた一台となった。
オーナーもお気に入りのドアのアウターバッフル。ドアの純正ラインを崩すこと無く、スマートにフィットするデザインが秀逸。
ミッドバスにはグラウンドゼロのGZPK16SQをチョイス。もともとグラウンドゼロ好きのオーナーならではのセレクトだ。
ラゲッジに大人のカスタムインストールを完成させた野竹さんのハリアー。キャビン内のイメージカラーにもなっているワインレッド+ピアノブラクをラゲッジを含むインテリアの各所に用いて、カラーリングによるカスタムの統一感を図っている。
コクピットまわりで見どころとなっているのはドアまわりのカスタムだ。純正ドアにはアームレストなどにもワイン色のレザー+ピアノブラックを用いているが、そのイメージをしっかり踏襲しつつワンオフされたのがアウターバッフル。スピーカーの周囲にはワイン色を用いるところも統一感を感じさせる。
形状はドアポケットは完全にスポイルするのではなく、スピーカーまわりをスマートに盛り上げたバッフル形状は純正ライクな仕上がり。オーナーも「ミッドバスのツライチ感が気に入ってます。あくまでも純正感を損なわない感じが良いところです」と語ってくれた。
早くからグラウンドゼロのユニットに惚れ込んでいたオーナー。グラウンドゼロへのスピーカー交換でオーディオをスタートさせ、その後はDSPアンプの追加やサブウーファーの追加、パワーアンプやDSPの追加などを経て順調にシステムアップを果たしてきた歴史がある。そして今回のハリアーのミッドバスにはグラウンドゼロのGZPL16SQをチョイス。サウンドはもちろん、デザイン面でも徹底してこだわったクルマとなった。
ツイーターにZRスピーカーを選び
グラウンドゼロとのコンビで高音質を狙う
コクピットまわりは純正のインテリアデザインを大きく損なわないスマートなインストールが施されている。
AピラーにビルトインするトゥイーターはZRスピーカーラボのプレステージ。グラウンドゼロとの組み合わせで狙った音を引き出す。
純正に近いジャージ素材を使って張り替え処理を施したAピラー。これもオーナーの純正イメージの追求をサポートする工夫だ。
ハリアーにインストールされたフロントスピーカーとして、ミッドバスは先に紹介したグラウンドゼロだが、ツイーターはZRスピーカーラボのプレステージを組み合わせて用いているのが特徴。両者の得意とするところを引き出し、オーナーが狙ったサウンドを引き出してくれるコンビネーションと考えセレクトした。この組み合わせにはオーナーも満足度が高く、
「ZRスピーカーとグラウンドゼロのブランドミックスのスピ-カーとしましたが、双方の良いところ取りのサウンドに仕上がっているのが、とても気に入ってるポイントです」とコメントしている。
ツイーターはAピラーにビルトイン取り付けされている。この取り付けもオーナーのお気に入りポイントのひとつ。ピラーに対して違和感のない角度&デザインで埋め込み設置されているのに加え、純正に近いジャージ素材系の生地を使って張り替え処理が施されているのも「純正イメージを損なわない」というテーマを持つオーナーには魅力的な処理となったようだ。
◆コンソールに埋め込んだ操作部など
細部のデザインも純正イメージを守る
オーディオプレイヤーにはウォークマンNW-WM1Zを用いる。高音質システムを極める中でDAPのクオリティもアップしてきた。
ヘリックスのダイレクターをセンターコンソールの前部に埋め込み設置。操作性や視認性も考えた設置場所としている。
クルマ仲間からの影響も強く受けたというオーナーの野竹さん。これからもオーディオのシステムアップを順次楽しんでいく予定だ。
オーディオソースとして用いるのは金のウォークマン・NW-WM1Zだ。ヒップホップやレゲエ、パンクロックなどを中心に聞いていると言うオーナー。DAPには大好きな楽曲が大量に保存されている。
そんな高音質音源をコントロールしているのは、仲間から譲り受けたヘリックスの単体DSPであるDSP PRO MKII。操作部であるダイレクターをセンターコンソール前部のパネル面に埋め込み設置している。デザイン的にも純正コクピットに溶け込んでいる。操作性や視認性の上でも考慮された場所だ。
仲間の影響からハリアーにレベルの高いオーディオインストールを施した野竹さん。ユニットを譲り受けるなど、クルマを通じた強いつながりもオーディオレベルアップの一因になっている。少しずつシステムアップをしてきた経緯もあり、自分が欲しいシステムを着実に手に入れるスタンスも堅実だ。
自分の好きなサウンド、デザインを少しずつ追求してレベルアップを果たす、そんなオーナーとカーオーディオとの付き合いはこれからも長く続いていくことだろう。
《text:土田康弘》