試聴会で出会ったシンフォニ・クワトロリゴの3ウェイに惚れ込んで導入を決意したオーナーの佐久間さん。ミッドレンジをドア上部に取り付けるなどデザイン面にもこだわった。そんなオーダーに見事応えた千葉県のアークライド。細部に作り込みが冴え渡る。
ミッドバスにはワンオフのグリルを製作
フロント3ウェイには手の込んだ加工を施す
レジャーに活躍中のレヴォーグのオーディオをグレードアップ。デザイン面もサウンドも一気にハイレベルの仕上げた。
コクピットまわりはシンプル&上質なデザイン。ピラーやドアなどスピーカー取り付け位置にもしっかりプロテクトを施す。
ミッドバスはドアにアウターバッフル化して取り付け。ワンオフ制作したメッシュグリルは純正デザインをそっくり踏襲。
シンフォニ・クワトロリゴのスピーカーのサウンドに惚れ込んで、愛車のオーディオインストールを決意したオーナーの佐久間さん。フロントステージは3ウェイを存分に生かし切るスピーカーロケーションを徹底することとなった。
使用したユニットはシンフォニ・クワトロリゴのTempo10、35、65の3ウェイ。ミッドバスはドアにアウターバッフルで取り付ける。デザインは純正ドアの形状を崩すこと無く、ポケット前部から広い面のバッフルを形成。
振動板のプロテクションはシンフォニのトゥイーターに採用されているメッシュグリルと同じデザインでワンオフ。本来は付属していないミッドバスのグリルを装着したところが見どころだ。このグリルはアルミ素材を叩いて板金処理、さらに塗装によるフィニッシュでトゥイーターの純正グリルと同様のテイストを引き出した力作だ。さらに下部に取り付けたブランドのエンブレムもワンオフしたもの。ぱっと見ただけだとメーカー純正のグリルと誰もが勘違いするクオリティの高さだ。細部を煮詰めることでクオリティを高める、アークライド流のインストール哲学が見える上質&手の込んだ加工処理だ。
ドア上部を加工することで
シンフォニのミッドバスをビルトイン
Aピラーへトゥイーターをビルトイン取り付け。シンプルだがしっかりと存在感のあるデザインで見た目もスマート。
オーナーの希望でミッドレンジはドア上部に加工取り付けされている。純正のドアラインを崩さない仕上がりも美しい。
トゥイーターはシンフォニ・クワトロリゴのTempo10。ハニカムメッシュ状のグリルデザインもスマート。
ミッドレンジはシンフォニ・クワトロリゴのTempo35。ドアへのビルトインはかなりの加工がともなったが仕上がりはスマート。
フロントスピーカーの取り付けでオーナーが最もこだわったのがミッドレンジの取り付けだった。ドア上部への取り付けにこだわり、加えてしっかりとリスナーであるドライバーに向けた角度付けもオーダーした。そのオーナーの願いに応えてショップではドアを大胆に加工処理。エアコン吹き出し口の直前部分に位置するドアパネルに上部に違和感なくミッドレンジをビルトイン。グリルはミッドバス同様、トゥイーターの純正グリルを参考にしてワンオフ。ハニカム状のメッシュグリルが統一感を引き出している。
さらにトゥイーターのTempo10はAピラーにインストールされる。周囲を大きく切り欠き直接音をロス無くリスナーに伝える形状を徹底しているのがわかる。ミッドレンジ、ミッドバスに対してワンオフされたメッシュグリルの原型である純正グリルを備えたデザインがシンフォニ・クワトロリゴならではの高品位なデザイン性を感じさせる。こうしてフロント3ウェイを完成させたレヴォーグ。オーナーも満足の濃密なサウンド再生を可能にした。
ダイレクターの設置用にパネルをワンオフ
センタークラスタ下部へスマートにビルトイン
オーディオプレイヤーとしてはダイヤトーン・サウンドナビNR-MZ300PREMIとDAP(A&KのKANN)を使い分けている。
ヘリックのダイレクターはセンタークラスターの下部にビルトイン取り付けされる。パネルもワンオフして取り付けは美しい。
趣味のカメラ撮影で出かける際には車中泊もするレヴォーグ。オーディオとレジャーの両立を図った取り付けが独特だ。
コクピットまわりには3ウェイのインストールに加え、使い勝手&デザイン性を考えたインストールを込めた。その代表的なポイントがヘリックスのダイレクターのビルトイン加工だ。センタークラスター下部にワンオフパネルを備えてダイレクターを埋め込み設置。表示部も見やすく操作性も確保した位置へのビルトイン取り付けはオーナーもお気に入りのポイントにあげている。
オーディオソースに用いるのはダイヤトーン・サウンドナビNR-MZ300PREMIとA&KのKANN。ハードロックを中心に幅広い音楽を楽しむオーナー、最近のお気に入りはアイアン・メイデンだ。心地良いサウンドを届けてくれるシンフォニ・クワトロリゴの3ウェイサウンドを存分に楽しんでいるという。
ラゲッジの個性的なインストールやこだわりのフロント3ウェイなど、システム選びからインストールデザインまでにオリジナリティにこだわり、他では見られないオーディオインストールを作り上げたレヴォーグ。デザイン面でもサウンド面でもオーナーの満足度は高くインストール後はクルマに乗るのが楽しくて仕方が無いとか。趣味の移動手段としてもオーディオカーとしてもフル活用しているレヴォーグ、オーナーの望みをすべて叶えたクルマとなった。
《text:土田康弘》