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『ザ・サウンドチューニング』 第2章・イコライザー編 その1 タイプ解説

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トーンコントロール機能の調整画面の一例(ダイヤトーンサウンドナビ)。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオの“聴こえ方”を整えられる「サウンドチューニング」。これが活躍する意味合いから操作方法までを解説しようと試みている当コーナー。これまでは、「サウンドチューニング」が必要となる理由について考えてきた。

それに引き続き今回からは、各調整機能を1つ1つ取り上げ、それぞれの成り立ちや扱い方を具体的に説明していく。

初めに、“イコライザー”について考えていく。ちなみに“イコライザー”は、もっともポピュラーな「チューニング機能」と言っていい。他の「チューニング機能」はリーズナブルな機器には搭載されていなかったりもするのだが、“イコライザー”は純正品も含めて、ほぼすべてのメインユニットに何らか搭載されている。

さて、まずは“イコライザー”にはどのようなタイプがあるのかを解説していこう。“イコライザー”は大きく、2タイプに分類できる。1つが「グラフィックイコライザー」で、もう1つが「パラメトリックイコライザー」だ。

前者は、調整できる周波数帯(バンド)の割り振りがあらかじめ決められていることが特徴だ。ただ、その数は機種によって大きく異なる。少ない場合には2バンドしかないこともある。逆にハイエンド機ともなると、31バンドとか、さらに多くのバンド数が備えられているケースもある。

なお、“グラフィックイコライザー”という名称が付けられている理由は以下のとおりだ。このタイプの“イコライザー”は、どのように調整したのかが視覚的に分かりやすい。設定画面を見れば一目瞭然だ。ゆえに“グラフィック”と呼ばれているのだ。

対して“パラメトリックイコライザー”では、調整したい周波数ポイントをある程度任意に選べて、しかもその周波数ポイントの幅も状況に応じて変更できる。このように、調整パラメーターをいろいろと変更できるので、“パラメトリックイコライザー”と呼ばれているのだ。

ところで2バンド、もしくは3バンドタイプの“グラフィックイコライザー”は、“トーンコントロール”と呼ばれることの方が多い。その理由は、2バンドとか3バンドしかないと、「イコライズする」という役目が果たし難いからであろう。それよりも「音色の“味付け”を変更する機能」という色彩が濃い。“トーンコントロール”も広義には“イコライザー”の一種だが、役割が少々異なってくるというわけなのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回は、「イコライズする」という役割について詳しく解説していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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