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カーオーディオ・インストレーション百科 Part1「スピーカー」編 その14・“アウター化”とは?

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「アウター化」の一例(製作ショップ:ログオン<千葉県>)。全 1 枚写真をすべて見る

“どう取り付けるか”でも、仕上がりのサウンドクオリティが変化するカーオーディオ。そこのところに深く切り込もうとしている当コーナー。まずは、ドアにスピーカーを取り付ける際のノウハウ等々について考えている。今回からは「アウター化」をテーマに話を進めていく。

さて、ドアスピーカーの取り付け方は、見た目上の違いで2タイプに分類できる。1つが「インナー」でもう1つが「アウター化」だ。前者は文字どおり、スピーカーがドアパネルの内側に収まる取り付け方のことを指し、後者は、スピーカーの振動板が外側から見える(スピーカーの取り付け面を内張りパネル面まで立ち上げる)取り付け方のことを指す。

ちなみに、音的に有利なのは「アウター化」の方だ。その理由は、「スピーカーから放たれた音をロスなく車室内に放出できるから」である。「インナー」の場合にはどうしても、少なからず音が内張りパネル内に入り込む。もちろん以下のような対策も取られている。スピーカーとパネルとのすき間に防音材を装着したり、スピーカーをできる限り立ち上げたりして、音がパネル内に入り込みにくいようにするのだが、「アウター化」すれば、パネルの内側に音が入り込むことはない。

ただし、製作の難易度は高い。ゆえに、加工費も多くかかる。また、ドアパネルにダメージを与えることにもなり、かつ、インテリアの見た目も変わる。それらが「アウター化」のデメリットだ。しかし予算が許し、音のことを優先させたいと思うのなら、おすすめなのは「アウター化」だ。

なお、「アウター化」は構造的に大きく2タイプに分けられる。ドアの鉄板を土台とするタイプと、内張りパネルを土台とするタイプ、この2つだ。

スタンダードなのは前者だ。こちらの方が音的なメリットが大きいからだ。音的に有利であるポイントは「スピーカーをより強力に固定できること」にある。内張りパネルよりもドア内部の鉄板の方が強度が高い。ゆえに、足場がしっかりしやすい、というわけなのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も「アウター化」についての解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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