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こだわれば、カーオーディオはもっと楽しくなる! 「ザ・こだわり方考察」第3回 “AV一体型ナビ“にこだわる”!

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ダイヤトーンサウンドナビ(ダイヤトーンデモカー)。全 3 枚写真をすべて見る

カーオーディオにおけるさまざまな“こだわり”ポイントについて考察している当特集。今回は、音にこだわろうとする際の「AV一体型ナビ」選びをテーマに話を進めていく。ナビを新しくする予定があり、かつ音にもこだわりたいと思うのなら、当記事を要熟読!

「ながら運転の厳罰化」対策としても「Bluetooth」は有効?

最初に、全体的な傾向を見ておこう。AV一体型ナビにはさまざまなタイプが存在していて、価格の幅も至って広い。最廉価なのは実勢価格で5万円くらいだろうか。そのくらいのモデルがベーシック機と呼ばれていて、そこから10万円くらいまでのモデルがスタンダードグレードと位置付けられることが多い。そして10万円を超えてくるとより高機能・高性能なモデルが増え、15万円を超えてくるとスペシャリティを備えたモデルが居並ぶ。

さて、もしも音にこだわろうと思うのなら、どのようなモデルを選ぶと良いのだろうか。まずは、スタンダードグレードのモデルの中から選ぶ場合について考えていこう。

その際には、「Bluetoothに対応しているか否か」に着目したい。すでに多くのドライバーがこれを活用しているので今さら言うまでもないのだが、「Bluetooth」に対応していると、スマホとのワイヤレス接続が可能となり、ケーブル接続をせずにスマホ内の音楽を聴けるようになる。

なお、Bluetooth接続によって得られる利点はそれにとどまらない。選曲等の操作をナビ側で行える。ここも利点として大きい。

というのも、「ながら運転の厳罰化」も始まり運転中のスマホ操作やナビ画面の注視が厳しく取り締まられるようになっている。で、スマホをBluetooth接続させて選曲等がナビ側で行えるようになると、曲送り等はステリモで実行できるし、場合によってはハードキーをブラインドタッチで操作することも可能だ。スマホを触る可能性およびナビ画面を注視する可能性を減らせる、というわけなのだ。

なお、愛用のスマホがiPhoneの場合には、iPhoneをUSB接続してナビ側で選曲等の操作が可能となるか否かもチェックしたい。実際、多くの機種でこれが可能だが、そうであるとやはり操作性が高まり、ワイヤレス化は図れないものの充電は行える。

“低音強化”に興味があれば、「サブウーファー出力」のチェックはマスト!

そしてさらに音にこだわろうとするのなら、次には「サブウーファー出力」の有り無しをチェックしたい。当機能が搭載されたモデルを選ぶと、将来サブウーファーを導入する際に、かなりの利点を発揮するのだ。

というのももしもこれが搭載されていると、まずは配線作業が楽になる。「サブウーファー出力」端子と、パワードサブウーファーもしくはサブウーファー用のパワーアンプの音声入力端子とをRCAケーブルで繋げば完了できる。

さらには、「クロスオーバー機能」も使えるようになる。これが使えると、超低音をしっかりコントロールできるようになる。これが大きく音に効いてくる。

なお、フロントスピーカーに「クロスオーバー」が掛けられないと、フロントスピーカーからも超低音が再生されっぱなしになってしまうのだが、この状態は、サウンドチューニングを煮詰めようとするときに足かせとなる。超低音がパワードサブウーファーとドアスピーカーの両方から聴こえてくるので、フロントスピーカーの音とサブウーファーの音とを繋げにくくなるのだ。

また、ドアのスピーカーは超低音の再生が苦手だ。ゆえにドアのスピーカーから放たれる超低音はクリアではない。

しかしもしも「サブウーファー出力」が備わっているナビを使えば、ドアスピーカーに超低音の信号を入力せずにすむ(カットできる)ので音がクリアになる。そしてサブウーファーとの“繋がり”も良くなる。良いことずくめなのだ。

この違いは相当に大きい。音にこだわろうとする思いがあれば、「サブウーファー出力」の有り無しのチェックはマストだ。

“こだわり”を極めようと思うのなら、音についても“ハイエンド”なモデルを選ぶベシ!

ところで市販AV一体型ナビの中には、図抜けて“音の良い”モデルが存在している。もしも音への“こだわり”を極めようと思うのなら、断然、これらがおすすめだ。

具体的には2シリーズある。1つが三菱電機の『ダイヤトーンサウンドナビ』で、もう1つがカロッツェリアの『サイバーナビXシリーズ』だ。

ちなみに価格も相応に高くなる。『ダイヤトーンサウンドナビ』の8型モデルが26万8000円(税抜)、『サイバーナビXシリーズ』の8型モデルが27万8000円(税抜)となっている。

しかし、高価であることはダテではない。これらにはまず、至極高性能なサウンドチューニング能力が備えられている。サブウーファーの制御が可能なのはもちろんのこと、フロントスピーカーも詳細にセッティングできる。結果、ステレオ感の緻密な再現が可能となる。通常のカーオーディオシステムでは音楽がスピーカーから聴こえてくるが、これらを導入し綿密なサウンドチューニングを行うと、音楽は目の前から聴こえてくる。「眼前にサウンドステージが広がる」というような聴こえ方となるのだ。

なお、『ダイヤトーンサウンドナビ』には独自機能、“マルチウェイ・タイムアライメント”も搭載されている。これでしか行えない特別なサウンドセッティングも可能となる。

またこれらハイエンドナビでは、各音響パーツの選定にも贅が尽くされているので、音の解像度も高い。スピーカーが純正のままでも音の質が向上することを実感できるほど、音質が磨き込まれているのだ。

ちなみにこれらでは、ナビの裏側に装着して使用する電源ケーブル、そしてスピーカーケーブル(『ダイヤトーンサウンドナビ』の場合)や外部出力ケーブル(『サイバーナビXシリーズ』の場合)にも高級ケーブルが使われていたりもする。音への“こだわり”は隅々にまで及んでいる、というわけなのだ。

こだわりの逸品を手にすると、その事実だけで気分が上がる。AV一体型ナビには、音へのこだわりがフルに注入された名機がある。お忘れなく。

今回はここまでさせていただく。次回もカーオーディオにおいての“こだわり”について掘り下げていくお楽しみに。

《text:太田祥三》

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