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「サウンドユニット」の“チョイスのキモ”を徹底解析! Part2・プロセッサー編 その4 パワーアンプ内蔵DSPについて

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「パワーアンプ内蔵DSP」の一例(アークオーディオ・DSP8 Univaersal)。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオを趣味とするならば、製品選びの段階から楽しみ尽くしたい。その手助けとなるような情報をお届けすべく、当コーナーを展開している。現在は「プロセッサー」をテーマにお贈りしている。今回からは「パワーアンプ内蔵DSP」のトレンド分析を開始する。

さて、高度な「プロセッサー」を導入しようと思ったときのファーストチョイスとなるのは、前回までに紹介した「ハイエンドメインユニット」だ。しかし、メインユニットを交換しずらい車種も増えてきた。その場合にはこの「パワーアンプ内蔵DSP」の出番となる。これであれば、純正メインユニットを残したまま比較的にリーズナブルにかつインストールの手間も少なく、高度な「プロセッサー」をシステムに追加可能となる。

なお、ひと口に「パワーアンプ内蔵DSP」とは言うものの、タイプ違いがいくつかある。大きくは以下の3タイプに分類できる。「パワーアンプの出力が小さいタイプ」、「パワーアンプが外部パワーアンプ並に大出力なタイプ」、「ハイエンドパワーアンプにDSPが付属しているタイプ」、この3つだ。

ちなみに「パワーアンプの出力が小さいタイプ」以外の2つは特に、純正メインユニットの交換が可能な車種であっても、敢えて選ばれる場合も多い。なぜならばこれらを導入すると、「外部パワーアンプ」を導入して得られるメリットまでもを手にできるからだ。

もちろん、「ハイエンドメインユニット」はソースユニットとしても高性能だ。それも含めてオールインワンでハイスペックなモデルがほしいとなればやはり、「ハイエンドメインユニット」がお薦めだ。しかし、「ソースユニットにはDAPを使いたい」というように外部機器の使用が前提となっていて、さらにはより出力の大きいパワーアンプでスピーカーを鳴らしたいと思うなら、内蔵パワーアンプのパワーの大きい「パワーアンプ内蔵DSP」に妙味が出てくる。

ところで昨今の「パワーアンプ内蔵DSP」は、おしなべて「プロセッサー」の性能が高い。「ハイエンドメインユニット」では“イコライザー”が“左右独立”または“左右+サブウーファーch独立”であるのに対し、「パワーアンプ内蔵DSP」ではほとんどの機種が“ch独立”で調整可能だ。

さらには各チューニング機能の調整ステップがより細かくなっている機種も増えている。「ハイエンドメインユニット」に内蔵されている「プロセッサー」でも実用上機能的な不足を感じることはないが、「パワーアンプ内蔵DSP」の方がより詳細にチューニングできるのもまた事実だ。

今回はここまでとさせていただく。次回も「パワーアンプ内蔵DSP」のトレンド解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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