クルマのカスタムの一環でオーディオのインストールをはじめたオーナーの中島さん。デモカーの音が気に入ってフロントスピーカーに選んだのはキッカーだった。インストールデザインにもこだわり群馬県のto be Styleと共にシンプルデザインを作り上げた。
メーカーデモカーを試聴して
中高域&低域の素晴らしさから決定
足まわりや外装カスタムを進めていたN-ONEにオーディオのインストールを取り入れたオーナー。重低音サウンドへのこだわりが強い。
キッカーQSSのフロントスピーカーをチョイス。ミッドバスはドアにアウターバッフルで取り付けられている。
純正の内張りとの境目のないインストールデザインは上品。リング状のパネルを備えたスピーカー周辺のデザインも秀逸。
エアサスがきっかけでショップにやって来たオーナーの中島さん。すっかりオーディオに魅了されて、徐々にシステムアップを続けている。そんなオーディオカスタムの最初のとっかかりになったのがフロントスピーカーだった。あるとき、ショップにやって来ていたキッカーのメーカーデモカーを聴いたとき「中高域も低音も良い音だな~」と感じたのがキッカーを選んだ決め手だった。
そうして選んだフロントスピーカーはキッカーのフラッグシップモデルであるQSS654。ミッドバスをドアにアウターバッフルでインストールするタイルもシンプルながらスマートで美しい仕上がり。純正の内張りを生かしつつ、スピーカー周囲にリング状のデザインを施し、QSSのフレームと、純正内張りの面を見事に合わせて、違和感ないつながりを作り出す。アウターバッフルでもいかにも作りました的なデザインでは無いところもオーナーのお気に入り。
もちろんサウンド面もオーナーも満足の高音質だ。狙い通りのクリアな中高域を再現し、オーディオの楽しさをあらためて感じたユニットだった。しかし鳴らしていくうちに低音の弱さを感じて、前回ご紹介したとおりサブウーファーやパワーアンプの追加を実施していくことになるのだった。それもこれもきっちりフロントが鳴っているからこそわかる不足ポイントだった。音の重さ、重低音サウンドのこだわるオーナーらしいサウンドの進化となった。
シンプルだけど存在感を引き出す
ドアミラー裏のトゥイーターパネルに注目
QSSのトゥイーターはドアミラー裏にインストールされる。取り付けパネルはワンオフされ、トゥイーターの角度をしっかり調整。
スマートなデザインで取り付けられているツイーター。ドアやピラーなどのデザインとマッチするシンプルな処理が施される。
トゥイーターパネルは生地を張って仕上げてある。カジュアルな内装にもフィットするフィニッシュで見た目も美しい。
キッカーが気に入ってはじめたオーディオ。まずはフロントスピーカーの取り付けを実施したオーナー。ユニットとして選んだキッカーQSS654のトゥイーターはドアミラー裏に設置することになった。N-ONEにはドアミラー裏には純正状態では十分なスペースは無かったので、ツイーターの取り付けパネルをワンオフしている。トゥイーターの角度、位置を微妙に調整して造形しつつ、小振りなパネルで仕上げているのもインストーラーのこだわり。
「まずはコクピットで最高の音を楽しみたい」と願ったオーナーの望み通り、しっかりした定位と、優れた高域特性を引き出したのがこのツイーターの取り付けだ。
デザイン面ではパネル表面を生地を使ってフィニッシュ。カジュアルな純正のインテリアデザインにマッチする仕上がりでありながら、しっかりトゥイーターの存在感を出しアピール度も満点。ここもオーナーお気に入りのポイントとなった。
トゥイーターにはIQ500.2のアンプを1台用意し、すべてのスピーカーをマルチアンプとしているところもシステムデザイン上のこだわりだ。IQの内蔵プロセッサーを使った調整で狙い通りのサウンドチューニングを施したのも、このシステムデザインならではだ。
オーディオとエアサス装備を融合した
コクピットまわりのデザインが独特
コクピットにはエアサスメーターやパドルスイッチなどをレイアウトするなど、オーディオに加えてエアサスの装備も数多い。
ナビには再生力の高さをかってダイヤトーン・サウンドナビをチョイス。取り付けなどはオーナー自身が行っている。
キッカーのIQをコントロールするリモコンをダッシュ下部に設置。バスブーストなどを手元でコントロールしている。
「軽自動車の音の軽さを払拭して重低音を出す」ことをテーマにしてオーディオを進化させてきたオーナーの中島さん。
オーディオプレイヤーとしてはオーディオユーザーの間で評価の高いダイヤトーン・サウンドナビの200PREMIをチョイス。もともとは他社のスタンダードタイプのナビを使っていたのだが、プレイヤーによる音質の差を感じてチェンジ。ただし調整機能はキッカーのパワーアンプであるIQが内蔵しているプロセッサーに任せている。インストールをお願いしたto be Styleで詳細なチューニングを施し、狙い通りのサウンドに仕上げた。
ダッシュパネルの中央部分にはエアサスのメーターを設置、さらにセンターコンソール下部にはエアサスのパドルスイッチを配置するなど、インテリアのそこかしこには足まわりカスタムの香りが漂うのもこのクルマの特徴。オーディオと足まわりカスタムを思う存分楽しんでいるオーナーならではのコクピットデザインとなった。
キッカーのデモカーの音に影響されてシステムを決め、本格的にオーディオのインストールを実施したオーナー。徐々に自分好みのサウンドの目覚め、システムアップを続けてここ前成長させてきた。足まわりや外装カスタムなど、クルマをトータルで楽しんでいるオーナーは、これからもマイペースでオーディオと付き合っていく予定だ。
《text:土田康弘》