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【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part5 外部パワーアンプ編 その4「リモートについて」

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パワーアンプの一例(MTXオーディオ・X THUNDER 125.4)。全 2 枚写真をすべて見る

カーオーディオユニットの取り付け作業には、さまざまなコツやセオリーが存在している。それらを紹介しながら、カーオーディオの奥深さをお伝えしていこうと試みている当コーナー。現在は、“外部パワーアンプ”の取り付けにまつわるあれこれを解説している。

今回も、電源系の配線に関するポイントの考察を続行する。これまでにプラス側の配線とマイナス側の配線について説明してきたが、実は電源系の配線はこれだけでは終了しない。もう1つ重要な配線作業が残されている。

もう1つの重要な配線作業とはズバリ、“リモート”配線だ。

さて、“リモート”とは何なのかと言うと…。答は「電源のオン/オフを実行するための配線」ということになる。“リモート”端子に電気が通るとパワーアンプの電源が入り、“リモート”端子への電源供給が切れるとパワーアンプの電源が落ちる。パワーアンプにはそのような仕組みが搭載されているのだ。

なお、“リモート”端子には、アクセサリー電源(ACC電源)が引き込まれることとなる。アクセサリー電源とは、エンジンを掛けない状態で通電する電源だ。ブレーキを踏まずにエンジンスタートボタンを押すとナビに電源が入る(操作方法が異なる車種もある)。その電源がアクセサリー電源だ。それを“リモート”端子に引き込めば、アクセサリー電源のオン/オフと、パワーアンプのオン/オフを連動させることが可能となるのだ。

で、問題となるのはアクセサリー電源をどこから引っ張り込むかだ。ちなみにもっともわかりやすいのは、「メインユニットの裏側から出ている“リモート”線を活用すること」である。一般的なメインユニットには、外部器機の接続を想定して“リモート線”が備えられていて、それと“パワーアンプ”の“リモート”端子とをケーブルで接続すれば、メインユニットのオン/オフと“パワーアンプ”のオン/オフが連動するようになる。

ただし、純正メインユニットをはじめとして“リモート線”が設定されていないメインユニットもある。その場合はヒューズボックスやシガーソケットの裏などからアクセサリー電源を分岐させて引き込むこととなる。

なお、アクセサリー電源の取り出しは、慣れていないとなかなかに難易度が高い。安全性のことを考えてもやはり、“リモート”配線も含めて“パワーアンプ”の電源配線は、プロに任す方が賢明だ。

今回はここまでとさせていただく。次回も“パワーアンプ”の取り付けに関する解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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