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【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part5 外部パワーアンプ編 その1「取り付け場所について」

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パワーアンプの一例(モレル・MPSシリーズ)。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオ機器は、“ただ取り付ければいい”というものではない。セオリーに従ってそれを行わなければ製品の性能を十分に引き出せない。場合によってはセオリーを応用して創意工夫を発揮させなければならない局面もある。なかなかに奥深い世界なのだ。

そのセオリーの1つ1つを掘り下げて解説している当コーナー。今回からは新たな章に突入する。テーマは「外部パワーアンプ」。これの取り付けにまつわるあれこれを、毎回項目を定めて解説していく。当回はまず、“取り付け場所”について考えていく。

さて、「外部パワーアンプ」の“取り付け場所”を選定する際には、さまざまなファクターを考慮する必要があるのだが、まず考えるべきは「邪魔になりにくいこと」と「安全性を確保できること」だ。乗車時の快適性と荷物の積載性は、なるべくなら落としたくない。室内であれば、足元よりはシート下の方が邪魔になりにくいし、トランクに積む時には、覆いを設けるなどして積載性に影響が出ない工夫を盛り込みたい。

そして同時に安全性にも細心の注意を払いたい。運転席下よりは助手席下の方が安全性は高いし、シートレールとケーブル類が干渉しないような位置や向きとなるように考慮する必要もある。

それらを熟慮した上で、次に考えるべきは「配線のしやすさ」だ。単に手間の問題だけでなく、ケーブル類が短くてすむかどうかを見極めることが重要となる。

なお、ケーブル類はさまざまある。電源ケーブル、リモートケーブル、ラインケーブル、スピーカーケーブル。基本的には各ケーブルともに短くすんだ方が音的に有利で、コストダウンを図ることも可能になる。特に、ラインケーブルは高級品ともなると長さで価格が相当に違ってくる。ハイエンドシステムを構築しようとする際には特に後々高級ケーブルを使いたくなるものなので、ラインケーブルが長くならないことは特に優先して考えた方がいいだろう。

さらには取り付け工賃のことも考える必要がある。予算が許せばトランクフロア下に加工を伴って組み入れればすっきりとした取り付けが可能になるし、リーズナブルに完了させたいと考えればやはり、シート下が有力な候補になるだろう。もろもろを総合的に判断してベストな取り付け場所を見つけ出したい。

今回はここまでとさせていただく。次回以降も「外部パワーアンプ」の取り付けにまつわるあれこれをじっくりと解説していく。

《text:太田祥三》

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