定番“パワードサブウーファー”4機種を徹底比較試聴! 買うべきモデルは、どれ? Part2 | Push on! Mycar-life

定番“パワードサブウーファー”4機種を徹底比較試聴! 買うべきモデルは、どれ? Part2

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定番“パワードサブウーファー”4機種を徹底比較試聴! 買うべきモデルは、どれ?
定番“パワードサブウーファー”4機種を徹底比較試聴! 買うべきモデルは、どれ?全 5 枚拡大写真

クルマの中では低音がどうしても不足しがちだ。理由は主に2つある。1つは「ドアに取り付けられる大きさのスピーカーでは低音再生能力に限界があるから」。もう1つは「走行することで発生するロードノイズにより低音がマスキングされるから」。

しかしながら何らかの“低音強化策”を実行すれば、上記のような不利に対処可能だ。そしてその“何らかの策”の中でもっとも手軽な選択肢となるのが、小型・薄型の“パワードサブウーファー”の導入、というわけだ。

そんな便利アイテムの中に、長きにわたって売れ続けている人気モデルが4機種ある。それらが人気を集めている理由を探るために、そして小型・薄型の“パワードサブウーファー”のバリューを検証するために、これらの比較テストを実施した。そのリポートを3回に分け、お贈りしている。第2回目となる当回では、よりリーズナブルな2モデルの試聴記をお届けする。

高剛性なアルミダイキャストボディを持ち、本体自体の共振の可能性を排除!


最初に聴いたのは、今回テストした中での最廉価機種であるこちらだ。まずは基本スペックから紹介する。ミューディメンション『Black Box X8』

(写真)ミューディメンション『Black Box X8』


☆ミューディメンション Black Box X8(税抜価格:3万8000円)
●仕様:8inch(20cm)薄型チューンナップサブウーファー(アンプ内蔵)
●最大出力:160W ●定格出力:100W ●周波数特性:30Hz~160Hz ●S/N比:91dB ●クロスオーバー:ローパス50Hz-100Hz ●サイズ(幅×奥行×高さ)345×240×68mm ●ハイレベルインプット付 ●オートターンON/OFF付(ハイレベルインプット時)●リモートベースコントローラー付属 ●配線キット付属(除くRCAケーブル)

ところで“パワードサブウーファー”は、ボディが堅牢である必要性が高い。剛性が低いとボディ自体が共振し、サウンドが濁ってしまうからだ。

しかし当機ではそうはならない。ボディが高剛性なアルミダイキャストで作られているからだ。手に取ってみるとなるほど重く、強固な作りをしていることが確認できた。

当機はまた、内部に『レアルシルト・ディフュージョン(拡散材)』が採用されていることも特長だ。スピーカーボックスの内部では形状やサイズに応じた定在波による固有の響きが発生しがちで、場合によってはそれがピークとなり音質に悪影響を与えかねない。しかし拡散材を内部に仕込むことにより音の反射の仕方を変えられるので、そのような悪しき現象の発生を最大限抑えられる。結果、自然でかつスケール感のある重低音再生が可能となるという。

価格は手ごろなれども、コストがしっかりとかけられ、かつ工夫も凝らされ完成度高く仕上げられている当機。さて、実際のサウンドはどうだったのかと言うと…。

ミューディメンション『Black Box X8』の設置例。

(写真)ミューディメンション『Black Box X8』の設置例。


深みがあり伸びもある。エネルギー感もしっかりと感じ取れた。


まずは、『Black Box X8』に接続したベースコントローラー(付属品)のつまみを中間あたりに設定して試聴トラックの再生を開始した。

当然ながら、2ウェイスピーカーのみでフルレンジ再生していたときのサウンドと比べて明らかに低音が豊かになっている。もちろん、スーパーハイエンドスピーカーのサウンドを濁すこともない。

傾向としては、どちらかというと豊かに響くタイプの低音だと思えた。深みや伸びやかさに特長が感じられたのだ。

とはいえ、タイトな低音は音源のとおりにタイトに再生できている。低音すべてをゆったりと表現するわけではない。ベースラインがぐいぐいと躍動するような曲ではそれをそのまま再現し、ノリ良く楽しく聴かせてくれた。

さらには、エネルギー感もしっかりと感じ取れた。薄型・小型の“パワードサブウーファー”はとかく「空気を震わせる力が弱い」と評価されがちだが、当機を聴く限り、迫力不足を感じることはなかった。当機の奏でる低音は体にずっしりと伝わってくる。価格、そして、ボディサイズを考えれば上々だ。パンチ力も相応にある。

なお、試しにベースコントローラーを最大のところまで回してみたのだが、フルボリュームで駆動させても破綻をきたすことはなかった。ボディが共振することも低音が割れることもない。音量が変わっても音質の変化は皆無だった。

ちなみに前回の記事の中で述べたように、“パワードサブウーファー”のゲインは大体50%となるように設定し、テストしている。もしも、ゲインをマックス、リモートベースコントローラーもマックスにすると、音が歪んだり異音が発生したりする。実際の使用時には、ゲインの上げ過ぎには注意したい。

ところで当機は、“イース・コーポレーション”が毎年発表している実売ランキング、『CAOTY(カーオーディオ オブ ザ イヤー)』の“パワードサブウーファー部門”で長らく第2位をキープし続けているモデルだ(第1位は“ロックフォード・フォズゲート”の『JPS-100-8』)。廉価でありながらここまでの充実サウンドが聴けるのだから、それも納得だ。当機がコスパに優れた実力機であることは確かだ。手応えあるサウンドを堪能できた。

ルックスが良いこともストロングポイント。所有したときの満足度が高い!


続いては、“ロックフォード・フォズゲート”の『JPS-100-8』のテスト結果をリポートする。まずは、主要スペックを確認しておこう。ロックフォード・フォズゲート『JPS-100-8』

(写真)ロックフォード・フォズゲート『JPS-100-8』


☆ロックフォード・フォズゲート JPS-100-8(税抜価格:4万5000円)
●仕様:8inch(20cm)薄型チューンナップサブウーファー(アンプ内蔵)
●最大出力:100W ●定格出力:60W ●周波数特性:30Hz~160Hz ●S/N比:91dB ●クロスオーバー:ローパス50Hz-100Hz ●サイズ(幅x奥行x高さ):340×235×77mm ●ハイレベルインプット付 ●オートターンON/OFF付(ハイレベルインプット時) ●LEDイルミネーショングリル付 ●リモートベースコントローラー付属 ●配線キット付属(除くRCAケーブル)

ところで当機は、“ロックフォード・フォズゲート”の正規代理店である“イース・コーポレーション”によって企画・開発されたモデルである。発売開始されたのは2011年。それ以前には“ロックフォード”のラインナップには小型・薄型の“パワードサブウーファー”がなく、そういったタイプの製品が待望されていた中、当機は満を持して登場した。手頃な価格設定ではありつつもアルミダイキャストボディが採用され、定格出力は60Wという十分なスペックを確保。結果音が良く、そのことはすぐに口コミで広がり、たちまちのうちに人気機種と相成った。

なお当機は、ルックスが良いこともストロングポイントだ。ボディにはブランドロゴが燦然と輝き、振動板の周囲とグリルデザインからも“ロックフォード”らしさを十二分に感じ取れる。そしてグリルの内側では青色LEDが、センターのロゴバッジ周りでは白色LEDが点灯する。所有したときの満足度の高さも格別だ。

さてサウンドの満足度はいかほどなのか…。改めてその音をじっくりと聴いてみた。

テストに使用したパワーアンプ(グラウンドゼロ・GZPA 2SQ)。

(写真)テストに使用したパワーアンプ(グラウンドゼロ・GZPA 2SQ)。


スッキリしていて立ち上がりもシャープ。バランス感よく低音をドライブ!


テストトラックを流し始めてまず思ったのは、サウンドがスッキリしていることだった。雑味がなく、素直な鳴り方をしている。伸びやかさや深みは『Black Box X8』の方に分があるように思えたが、こちらはよりタイトな方向のサウンドとなっていて、かつシャープな印象が強めだ。

しかしながら響きや余韻もなかなかに美しい。ソリッドなだけでなく、ウォームな面も持ち合わせているあたりは心憎い。聴かせ上手な1台だ。

そして、スーパーハイエンドスピーカーが奏でる中・高域の音にも好影響を与えられていることも確認できた。低音がしっかり鳴ると中・高域の音も充実してくるものだが、格上のスピーカーに対しても効果を付与できているのだからあっぱれだ。

ちなみに、“ミューディメンション”の『Black Box X8』と比べて内蔵パワーアンプの出力は少々小さいのだが、聴感上でのパワー不足は感じられなかった。エネルギー感もしっかりと体に伝わってきた。

そして当機でもリモートベースコントローラーをマックスまで回してみたのだが、その時でも低音のクオリティが破綻することはなかった。低音を思いっきり鳴らしたいときにも、パンチの効いたサウンドが満喫できる。

『JPS-100-8』もコスパの高さが光っている。大型ユニットサブウーファーが奏でる低音にもそれならではなの魅力があるけれど、当機が奏でる低音からも良さが十分に感じられた。タイトでかつ流麗な、上質な低音を楽しめた。その上で当機はルックスも含めての総合力も高い。人気になっていることを至極納得できた。

さて次回は、これらよりも価格が上回る2台についてのインプレッションリポートをお届けする。小型・薄型の“パワードサブウーファー”の導入を検討している方は、続編もお読み逃しのなきように。

《太田祥三》

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