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『サウンド調整術』入門! 第2章「調整機能の成り立ちとは? その5 “イコライザー”機能 ll

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イコライザー機能の設定画面一例(フォーカルのチューニングソフトの調整画面)。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオの“音”を良くするための必須項目の1つである“サウンド調整術”についてのあれこれを、多角的に解説している当コーナー。現在は基本調整項目の“成り立ち”を解説している。今回は“イコライザー”機能の“成り立ち”解説の続編をお贈りする。

前回は主に、“イコライザー”機能を用いて何をせんとするのかを解説した。今回は“イコライザー”機能の“タイプ”について説明していく。

実は“イコライザー”にはタイプ違いが存在している。それは主に2つある。1つが“グラフィックイコライザー”で、もう1つが“パラメトリックイコライザー”だ。

どちらかといえば、“グラフィックイコライザー”の方が一般的だ。手頃なメインユニットやAV一体型ナビに搭載されている5バンドとか10バンド、13バンドの“イコライザー”は、そのほとんどが“グラフィックイコライザー”である。

“グラフィックイコライザー”は、どのように調整したのかを視覚的に把握しやすいことが特長だ。だからこそ、“グラフィック”と呼ばれているというわけだ。ちなみに、調整した各バンドのツマミの位置を結んだラインは、“イコライザーカーブ”と呼ばれている。なお“グラフィックイコライザー”では、各バンドの周波数をユーザーが変更することはできない。

対して“パラメトリックイコライザー”は、調整したい周波数を任意に選択でき、さらにはそのポイント周辺の周波数の幅も任意に変更できる。よって、問題が発生しているポイントにジャストにアプローチすることが可能だ。その分調整の難易度は上がるが、自在性が高いので、より詳細な“イコライザー”調整を実行できる。

なお、高度なだけあって機器の回路に対しての負担が大きくなるので、設定できるバンド数が少なくなる傾向が強い。

というか、“強かった”のだが、最新のハイエンド“DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)”ではなんと、“31バンドパラメトリックイコライザー”が搭載されている機種も珍しくなくなった。しかもそれをchごと独立して調整可能だ。このようなタイプであれば、相当に緻密に周波数特性を整えていける。“イコライザー”は近年、ますますの高性能化が果たされている。

今回はここまでとさせていただく。次回も“イコライザー”の成り立ちに関する解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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