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【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.8「メインユニット編」その1 1DIN機のトレンド分析 l

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カーオーディオを趣味として楽しんでいる方々と、これから始めてみたいと思っている方々双方に向けて、製品選びの指針となる情報を発信している当コーナー。今回からは新たな章に突入する。テーマに据えるのは「メインユニット」。

まずは「1DIN機」のトレンド分析をお届けする。最初に、歴史を振り返ってみたい。

1990年代頃までは、カーオーディオのメインユニットといえば「1DIN機」が主流だった。しかし2000年代に入ると徐々に「AV一体型ナビ」の普及率が高まり、2000年代の後半には、主流は「AV一体型ナビ」へと移行する。ただし、「ナビは必要ない」という層も常に一定数いて、「1DIN機」は姿を消すことはなかった。現在でも毎年ニューモデルがリリースされ続けている。

ちなみに、ハイエンド・カーオーディオにおいては以下のような変遷が見られた。2000年代の前半まではまだまだ「1DIN機」が主流で、各社から実力モデルがさまざまリリースされていた。ちなみにその頃のトップエンドモデルは、パワーアンプとプロセッサーを内蔵しない、“単体ソースユニット”というスタイルのモデルも多かった。

しかし2000年代の中頃になると、ハイエンドオーディオの世界でも「1DIN機」が段々と減っていく。とはいえ、「AV一体型ナビ」の形をしたハイエンドカーオーディオユニットはすぐには登場しなかった。なので、「1DIN機」でも「AV一体型ナビ」でもない第3のアプローチとして、「DSP」を核とするスタイルも定番化していくこととなる。

なお、2012年にようやく“ダイヤトーン”から『ダイヤトーンサウンドナビ』が登場し、「AV一体型ナビ」を核とするハイエンドシステムの構築も可能となる。さらに昨年には、“カロッツェリア”からも“ハイエンドオーディオカーナビ”が登場した。

さて、「非ナビ派」に脈々と使われ続けてきた「1DIN機」だが、ここにきて少々状況が変わりつつもある。

状況を変える理由となっているのは、「スマホをナビとして使うドライバーが増えてきたこと」だ。スマホをナビとして活用する場合には、オーディオメインユニットとして「1DIN機」が有力な候補になり得るわけで、つまりニーズが復活しつつもあるのだ。そしてその流れを受けて、新機軸なモデルも登場するようになってきた。

どのような新機軸モデルが登場してきたのかは、次週に詳しくお伝えする。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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