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【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.7「電源強化アイテム編」その3 安定化電源のトレンド分析

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安定化電源(レギュレーター)の例(ビーウィズ)。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオを楽しもうとするならば、製品選びの段階からこれを満喫するべきだ。当コーナーでは、そのときの指針となり得る情報を発信しようと試みている。現在は、「電源強化アイテム」にフォーカスし、前回までは「キャパシター」のトレンド分析を行ってきた。

それに引き続き今回は、「安定化電源(レギュレーター)」についての考察をお届けする。

まずは、「安定化電源」の役割から説明していこう。「安定化電源」とは、その名のとおりパワーアンプ等に対して、電気を安定的に供給しようとするものである。クルマの中にはさまざまな電装品が設置されていて、多くの電装品を同時に使わなくてはならない局面においては、それぞれに送り込める電気の量が不足がちとなる。これはオーディオ機器にとってはゆゆしき事態だと言わざるを得ない。特にパワーアンプにとっては致命的とも言える。音楽信号を増幅する際に電力が不足すると、如実に音が貧弱化してしまうのだ。

しかし、「安定化電源」を用いれば話が変わってくる。接続したパワーアンプ等に、常に一定の電気を供給できるようになる。

しかも、電圧を高めに設定することも可能となる。ブランドや製品によっても差があるが、多くの製品は高めの電圧、例えば12Vの約120%、すなわち14.4Vでスペックが測定されている。そうであるならば、スペックどおりの性能を引き出そうとすれば14.4Vが必要となるわけだ。「安定化電源」があれば、それが可能となるのだ。

であるので音への影響はなかなかに大きく、使って損のないアイテムであるのは確かなのだが…。

しかしながら、製品の選択肢は比較的に少な目だ。設計上どうしても製品が高額化する傾向が少なからずあり、“高嶺の花”的なアイテムとみられることも少なくない。結果、バリエーションが減りつつある。

とはいえ、効果が大きいこともまた事実だ。システムが大がかりになればなるほど、用いる価値も大きくなる。電力不足に悩んでいるのなら、導入を検討する価値は大いにある。参考にしていただきたい。

今週はここまでとさせていただく。次回も「電源強化アイテム」についての解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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